岡田結実、自身の希望で髪をピンクに染めて挑む「最果てから、徒歩5分」。大切な出会いは“ボス”出川哲朗!

BSテレ東で10月1日にスタートする土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」(土曜午後9:00)の記者会見が開かれ、主演の岡田結実、共演の栁俊太郎、竹財輝之助、内山理名が出席した。

ドラマの原作は、糸井のぞ氏の同名コミックで、自殺の名所・志手の岬から徒歩5分にある「オーベルジュ・ギルダ」を舞台に紡がれる悲劇と喜劇のヒューマンドラマ。“生きること”も“死ぬこと”もできずに店を訪れた主人公・幸田すもも(岡田)は、店主の言葉を受け、店員やシェフと共に、住み込みで働くことになる。最果ての地のオーベルジュだけに、訪れる客はそれぞれに事情を抱えている。不倫報道でバッシングされている女優、定年退職した日に離婚を突きつけられた男――彼らは滞在を通して“生きること”に気が付き、再生していく。その様子を目の当たりにし、すももの心境にも変化が生まれる。

本作への出演にあたり、地毛をピンク色に染めた岡田は「カツラでもよかったけれど、それだと自分の一部をかけて削って作品に乗り込んでいる気がしないと思って、地毛もピンクに染めました。カツラを取った時に、元の自分に戻るのが嫌で。個人的にピンクに染めたい願望もあって、それも相まって」と女優魂をうかがわせた。

さらに、ドラマの内容にちなんで、大切な出会いについて聞かれると、岡田はバラエティー番組で何度も共演している出川哲朗の名を挙げ、「小さい頃からお世話になっている出川哲朗さんからは、アツアツおでんの食べ方などのリアクション芸はすべて教えてもらいました。人生で立ち止まりそうな時に、ボス(出川)が頑張っているから私も頑張ろうと思えるので、ボスは出会えてよかったと思える人です」と尊敬の念を口にした。

「オーベルジュ・ギルダ」の従業員・是枝息吹の栁は「シリアスなテーマを扱っていながら、コミカルさも相まって面白い作品です。現場でも仲良く楽しく撮影をしています。過去にホストをやっていたという設定なので、クランクインの日にホストのシーンをまとめて撮りました。過去に抱えていた闇を初日にやったので、スケジュール的によかったです。『オーベルジュ・ギルダ』に行ったら温かい皆さんがいたので、すんなりと演じることができました。」と明かし、加えて「息吹はいじられる役柄ですが、現場では同じようにみんなが僕のことをいじる(笑)」と訴えると、岡田は「栁さんはカッコいい方なのに、ふとした時に赤ちゃんのように見える時があります。ついついヨチヨチと言ってしまいます」と会見の場でもいじって、笑いを誘った。

また、「オーベルジュ・ギルダ」のシェフ・大森膳役の竹財は「すてきなロケ地を用意してもらいました。奇麗な映像と、キャストが初めからキャラが立っているので、そこも楽しんでほしいです」と見どころを挙げ、「僕はフレンチを作ったことがないので、ひたすらフレンチを作っていました。オムレツを作るシーンでは、ホテル的なオムレツを作りたかったけれど、慣れない火力と慣れない鍋だったので、自分の調理器具を持ってきて作ればよかったと思いました」と役作りの苦労を語った。

そして、「オーベルジュ・ギルダ」の店主・白石夕雨子役の内山は「人生の迷いは人それぞれあって選択もあるけれど、この物語ではいろいろな選択肢が与えられることが描かれます。このドラマを見ていただき、迷った時にたくさんの選択肢を作ってもらえればいいと思うし、生きるエネルギーになったらいいと思います」と作品の意義とともに、視聴を呼び掛けた。

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