JR芸備線の存続は 利用実態を把握 乗客にアンケート 広島

存続に向けて、利用しやすい公共機関にするための模索が続いています。芸備線の利用実態を把握しようと、乗客を対象にしたアンケートが行われました。

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調査員
「芸備線対策協議会で情報調査をしています」

JR三次駅(広島・三次市)のホームで列車に乗り込む人にアンケート用紙が配られました。この調査は、芸備線の利用実態を把握しようと、沿線にある4つの自治体でつくる協議会が企画しました。

末川 徹 記者
「こちらが、実際に利用客に配られるアンケート用紙となっています。列車の利用区間やその目的、利用頻度などについての質問項目が並んでいます。答えるときには、中をくり抜いて、ビンゴのようにして答えます。非常に簡単です」

29日は、三次ー下深川を結ぶ上下線33本で実施され、アンケート用紙は乗車した調査員が回収しました。

4月、JR西日本は、1日に平均何人を運んだかを示す「輸送密度」が2000人を下回る路線の経営状況を発表しました。それによりますと、この区間は1日あたりの平均乗客数がおよそ930人で、収支率も10パーセント台にとどまっています。

この利用状況について、学生のころから芸備線を利用しているという60代の男性は…

広島方面へ(60代)
「あったほうが当然、便利だと思う。学生さんなどが不自由ないと思うし、難しいところ。とにかく、どうにか存続してほしい」

三次市 定住対策・暮らし支援課 呑谷 巧 課長
「地域住民にとっては非常に大事な公共交通機関なので、どう維持していくか、利用しやすい公共交通であるためにどういったところができるかを考えていきたい」

調査は、来月6日、三次ー備後庄原 間でも行われます。結果は、協議会のホームページで、11月上旬に公表される予定だということです。

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