内閣支持率下げ止まらず?岸田首相の推したいポイントと推すべきポイントのミスマッチとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2022年9月28日に公開された動画のテーマは……内閣支持率下げ止まらず 巻き返しの策はあるか?

ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、内閣支持率の推移と岸田政権の政策について語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・下がり続ける内閣支持率。国葬後の評価と来春の統一地方選挙がターニングポイントか
・物価高政策が功を奏すも「外交の岸田」アピールに西田氏「ちぐはぐ」
・長引く旧統一教会問題は秋の臨時国会が転換点となるか

最新の内閣支持率

内閣支持率が下がり続けています。9月の選挙ドットコムリサーチでは、「強く支持する」「どちらかと言えば支持する」を合わせた数字が電話調査で29.5%と政権発足以来の低い水準となっています。

西田氏は「選挙に勝った後、あるいはコロナの感染拡大が落ち着くと支持率は安定することが多い」としつつ、そうなっていない現在の状況を「厳しい」と評価しました。

今後の内閣支持率については「国葬の評価」が分かれ目になると西田氏は語ります。「国葬を『良かった』と捉える人が多ければ支持率は改善するかもしれない。しかし事前の調査ではネガティブな評価が多かった。その傾向が続くようであれば支持率はより低下する可能性がある」とコメントしました。

また、西田氏は「来春の統一地方選挙で盤石と言われるような与党候補をいくつも取りこぼすことになれば、党内からも岸田内閣に対する不信の声が高まる可能性がある」と言及しました。

「外交の岸田」アピールで支持率下落は止められない?

岸田首相はニューヨークでの国連総会出席など一連の外交日程を終え23日に帰国。「外交の岸田」をアピールして内閣支持率の下落の歯止めを狙うも大きな見せ場は作れませんでした。

西田氏は「外交の岸田」をアピールすることについて「ちぐはぐな印象がある」とのこと。ガソリン補助金や小麦の価格据え置きなどの物価高対策によって「諸外国と比べると物価高騰の速度はかなり緩やかになっている」と評価し「こっち(物価高対策)をアピールすればいいと思う」とコメントしました。

MC鈴木も参院選で岸田首相が物価高対策を争点にしていたことを挙げ「自民党は物価高に対応できているという自己認識があって争点にしたのだと思っていた」「実際それで選挙を勝ったのだからもっとアピールすればいいのに」とコメントしました。

岸田政権が外交力を全面に出す背景には、岸田氏が長く外務大臣に就いていたこと、また外務大臣と防衛大臣を兼任した経験などを強調したい気持ちがあるのでは、と西田氏は分析します。

一方で外交は支持率に影響しづらい政策分野です。西田氏は「外交は生活と関係しない話題が多く支持率への影響は少ない」「余計に狙いがどこに向いているかわからない」としました。

これまでの支持率下落の要因となっている旧統一教会問題について西田氏は「旧統一教会が政治に強い影響力をもっていたわけではないのでは」と推測。「お盆休みを超えないと思っていた」「長引いている印象がある」とコメントしました。

MC鈴木も「もっと影響力のある組織や団体は山ほどある」と同意。その上で「旧統一教会が起こしている問題には対処しないといけない」と、論点を切り分ける必要性について言及しました。

今後の議論について西田氏は「このままネタ切れになるのか臨時国会でまた火がつくのか。そこら辺が一つの分水嶺という気がする」としめくくりました。

動画本編はこちら!

旧統一教会と政治の関係、西田氏とMC鈴木はどう見る!?

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