「市が責任を持ち預けられる園に」“運営辞退”の2保育園を牧之原市の社会福祉事業団が引き継ぎで調整ー静岡・通園バス置き去り死事件

静岡県牧之原市で起きた園児が通園バスの中に置き去りにされ死亡した、事件についてです。こども園を営む学校法人が運営の辞退を申し出ている市内2つの保育園について、牧之原市は今後、市が設立した社会福祉事業団が運営を引き継ぐ方向で、調整していることを明らかにしました。

事件が起きた認定こども園「川崎幼稚園」を運営する榛原学園は、牧之原市に対し保育園など3つの施設の運営から退く意向を示しています。このうち、静波保育園と細江保育園について牧之原市の杉本市長は9月29日、市が保育園の運営を目的に設立した社会福祉事業団が運営を引き継ぐ方向で調整していることを明らかにしました。

<牧之原市 杉本基久雄市長>

「元々、市の公設・公営園であったものなので、市が責任を持って安心して預けられる、そうした園にすることが一番の責務と思っている」

川崎幼稚園では、10月3日に園の再開を予定していますが、市は園に対し、安全に子どもを預けられる体制が整っているか、再開前に報告するよう求めていて、内容によっては再開の延期を求める可能性もあるということです。

また、市ではこれまでに川崎幼稚園に通う園児17人の保護者から転園の申し込みを受けていると明らかにしました。

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