小山市立武道館、本年度で閉館 代替施設の体育館に畳配備へ

本年度で閉館する市立武道館

 【小山】市教委は、老朽化した三峯2丁目の市立武道館を本年度で閉館する。代替施設の一つで昨年度開館した市立体育館には柔道などを行うのに必要な畳がないため、いちご一会とちぎ国体終了後に畳を購入し、年度内に使用できるようにする。

 市立武道館は鉄骨平屋482平方メートル。JR小山駅東口に近い住宅地に立地し、現在は柔道や合気道、剣道など6競技8団体が定期的に利用している。

 築後51年が経過し雨漏りや床の劣化がひどく、2017年度に策定した市公共施設等マネジメント推進計画では市立体育館に機能を移転し、25年度までに解体するとしていた。

 市教委は利用団体に市立体育館や県南体育館などへの活動場所の変更を促してきたが、県南体育館の柔道場は観覧スペースがなく、大会開催が難しいなどの指摘が一部団体からあり、市立体育館のアリーナに敷ける畳128枚分を購入することを決めた。

 市立武道館は閉館後、解体する。その後の利用について市は「未定」としている。

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