DV防止へ啓発サポーター養成 岡山県が10月研修、参加者募る

岡山県庁

 岡山県はドメスティックバイオレンス(DV)被害の潜在化を防ごうと、啓発に取り組むサポーターの養成に力を入れている。被害の実態や支援制度などについて、地域に根差した普及活動に励んでもらうことで、被害者の早期発見につなげる。10月に養成研修を予定しており、参加者を募集している。

 これまで県は被害者の付き添いなどに当たる「DV被害者サポーター」を養成してきたが、被害の気付きや周囲への相談がしやすい環境づくりを進めようと、啓発に特化した支援の担い手を育成する。

 「ストップDV!啓発サポーター」と銘打ち、関心のある県民や被害者支援を担う市町村職員らを対象に想定。養成研修の受講後は地域のイベントなどで啓発資材の配布といった活動に携わってもらう考えだ。

 養成研修は10月28日、きらめきプラザ(岡山市北区南方)内の県男女共同参画推進センターで開催。DV発生時の警察対応、被害者への行政支援などについて学ぶ。知識を深めるフォローアップ研修(11月11日、同25日)もある。

 同センターは「正しい知識を習得してそれぞれの地域に持ち帰り、被害者が孤立しないよう相談機関につなげる役割を担ってほしい」としている。

 研修は無料。オンラインでの参加も受け付ける。会場の定員は各回30人。希望者は10月7日までに同センター(086―235―3307)に申し込む。

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