結婚したらお財布は一緒にすべき?毎月どれくらい貯めればいい? 共働きになったらチェックしたいお金のこと4つ

結婚して夫婦になった場合、気になることの一つが「お金まわり」のこと。

結婚するまでは、それぞれ自分の収入からお金を使い、それぞれの考え方で貯蓄をしてきたと思いますが、いざ二人の生活になったら……いったい何に気を付けたらよいのでしょうか。

特に共働きの場合は、収入が2か所からあるので、悩む人も多いもの。

そこで今回は、結婚したときに二人でチェックしたい4つのことをお伝えします。


1.「2人のお財布」は一緒にすべき?

「結婚したら、お財布は一緒にすべき?」という質問をよくいただきます。

その昔、専業主婦家庭が当たり前だった時代は、夫が稼ぎ、妻が家計を預かり、まさにお財布を一緒にして家計管理をするのが一般的でした。

ですが、最近の共働き夫婦では、事情が大きく異なりますよね。

まず、それぞれに収入があり、仕事で忙しく、特に2人でお金の相談をしなくても、家計はなんとなくまわっていくものです。

さらに今は、キャッシュレス時代。現金だけの管理ならシンプルですが、クレジットカード払いやスマホ決済、電子マネー、銀行引き落としと、お金の出口は多数あり、家計管理をしっかりしようと思うとかなり煩雑です。

そのため、共働き夫婦2人のお財布を一緒にするのは現実的ではありません。

とはいえ、各自が自由にお金を使っていると、ある日「お互い全然貯めていなかった!」と気づき、焦るはずです。

お財布は一緒にしなくても、各自支出をざっくりとでも管理できるとベスト。そして、各自どれくらい貯蓄をするか、どのお金の支払いを担当するかを大まかに決め、それを守れるとよいでしょう。次の「2」と「3」で詳しくお伝えします。

2.「家計簿」はやっぱりつけるべき?

結婚して、多くの人が気になるのが「家計簿をつけるべきか」という点です。

家計簿ノートに手書きで毎日記入しているイメージを持つ人もまだまだ多いのですが、忙しい共働き家庭がそのスタイルを続けていくのは現実的ではありません。

家計簿は、そもそも現状把握と行動の見直しのためのツールです。かける労力はできるだけ抑えつつ、ムダな支出がないかを確認できればよいのです。

そのため、夫婦それぞれが家計管理アプリで支出をざっくりと把握できるとよいでしょう。最近は、夫婦で共有できる家計管理アプリもあるので、それを利用するのもおすすめ。クレジットカードなどと紐づけておくことで、自動で家計管理ができます。

忙しい共働き夫婦なら、1年中家計管理をしなくてもOK。年に数回、大きな出費がない月(夏休みや冬休み以外等)に、1か月間集中して、ムダな支出がないかをチェックすることでも効果があります。

3.毎月どれくらい貯めればいい?

共働き夫婦は、収入の柱が2つになり、安心感が増す一方で、家計に比較的ゆとりができるため貯蓄を後回しにしてしまいがちです。

そこで、夫婦それぞれが「毎月どれくらい貯めるか」を先に決めてしまうのがおすすめです。

収入にもよりますが、毎月手取り1割以上の貯蓄は目指したいところです。収入が多い人や、子どもがいない間は、手取り2~4割以上を貯められる方もいます。

勤務先の財形貯蓄や銀行の積立定期預金のほか、一部をつみたてNISAなどでコツコツ毎月貯蓄していくことで、1年、5年、10年と年数を重ねるにつれて、大きな金額になります。

最初に積み立ての設定をすれば、「毎月、貯蓄を引いて残ったお金で生活する習慣」が身につき、貯蓄のスピードも増えて、今後のライフプランが実現しやすくなるのもメリットです。

ただし、つみたてNISAなど、投資をする場合は、一時的に元本割れをする可能性があります。積み立てで行う場合は、できれば5年以上、または10年以上の長い目で考えて続けていきましょう。

4.「年1回やりたいこと」とは?

忙しい共働き夫婦が、貯蓄額を逐一チェックすることは難しいもの。

そこで、年1回でもよいので、夫婦の貯蓄合計額がどれくらいか、定点観測的に確認していくことがおすすめです。そのタイミングを忘れてしまいそうであれば、年末年始などの冬休みでもよいでしょう。1年前からトータルでどれくらい増えているのか(または減っているのか)と、その理由を分析してみてください。

さらに、同じタイミングで「今後のマネープラン」も確認したいところです。

住宅や車といった大きな買い物の予定、旅行や帰省などのタイミング、子どもがいればさまざまなイベントなど、今後1年間、そして5~10年間でどれくらいのお金が必要になりそうかを見積もることで、日々の支出の優先順位も見えてくるはずです。

次の1年の貯蓄計画とお金の使い方を夫婦で考え、二人にとってよい形でお金を使っていけるとよいでしょう。

以上、共働き夫婦になったら確認したい4つのことをお伝えしました。2人とも収入があると家計がなんとなくまわるため、お金の話をせずに月日が過ぎていってしまいがちです。スタートが肝心ですので、ぜひ上記4つを試してみてください。

© 株式会社マネーフォワード