日本刀の魅力「聖地」で親子学ぶ 瀬戸内・慈眼院でPRイベント

甲冑姿の武将から刀の振り方を教わる子どもたち

 瀬戸内市の刀剣文化を継承しよう―。刀匠の菩提(ぼだい)寺として知られる慈眼院(長船町長船)で、子ども向け体験イベントが開かれた。

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 “日本刀の聖地”と称される長船町地区をPRしようと市が初めて企画した「長船真剣勝負」。慈眼院前の広場で25日に開かれた体験型イベントには、親子連れら約200人が訪れ、刀の魅力に触れた。

 岡山戦国武将隊のメンバーらが岡山ゆかりの戦国武将などに扮(ふん)して甲冑(かっちゅう)姿で登場し、寸劇を披露。専門家による刀剣のクイズのほか、真剣を使った演武もあり、会場は盛り上がった。

 来場者には刀を模した棒状のスポンジが配られ、甲冑姿の武将が腰を据えた構え方や、振り方の所作を丁寧に手ほどき。子どもたちは武将を相手に実践したり、本物に近い模造刀を持たせてもらったりした。

 邑久小3年男児(9)は「歴史が好きで、刀の振り方を学べて楽しかった。本物の刀も見ることができて満足です」と話していた。

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