「一票」に実感 市選管備品で投票

実際の選挙で用いられる投票箱を使って行われた日章学園高の生徒会役員選挙

 宮崎市の日章学園高(甲斐勝弘校長、1308人)は9月27日、市選管と連携した生徒会役員選挙を行った。投票に実際の選挙で用いられる投票箱や記載台を使用。18歳となり選挙権を得た3年生を含む全校生徒が、今後の”本番”に向けて主権者意識を高めた。
 選挙権の18歳引き下げを受け、2018年から生徒会役員選挙を市選管から備品を借りて実施。選挙前には市選管職員から、投票時の注意事項や若年層の投票率についての説明があった。
 続いて立候補者32人の公約やモットーを校内放送で聞いた生徒は、校内3カ所に設置された投票所に移動。教員が立会人を務めるなど本番さながらの会場で投票券を受け取り、一票を投じるまでの一連の流れを体験した。
 7月の参院選で初めて投票したという3年の大谷真聖(まさと)さん(18)は「取り組みが続くことで投票の流れが分かり、後輩たちも安心して投票に行けると思う」と話していた。

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