「5年後の県議選に…」 元広島県議の初公判 河井夫妻 大規模買収事件

3年前の参議院選挙を巡る河井夫妻の大規模買収事件で、現金を受け取った被買収側の元県議の裁判が、広島地裁福山支部で始まりました。

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30日、初公判を迎えたのは、元県議会議員の平本 英司 被告(49)です。起訴状によりますと、平本被告は、3年前の参議院選挙を巡り、河井克行元法務大臣から現金30万円を受け取ったとされています。

平本被告はことし3月、罰金15万円・追徴金30万円・「5年間の公民権停止」の略式命令を受けていましたが、不服として正式裁判を求めていました。

30日の裁判で、平本被告は、起訴内容について「間違いありません」と認め、弁護側は公民権停止期間の短縮を求めました。

検察側は、「受け取った現金は公職選挙法に違反すると認識していたため、収支報告書には記載しなかった」と指摘しました。

一方、平本被告は、被告人質問で、公民権停止期間の短縮を求める理由について「5年後の県議選にチャレンジしたい」と訴えました。

次の裁判は来月21日に開かれ、検察側の論告求刑、弁護側の最終弁論があり、結審する予定です。

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