まもなく秋の臨時国会が開会!注目ポイントを解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は9月29日公開の動画の内容を基に構成しています。

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2022年9月29日に公開された動画のテーマは……臨時国会の開会迫る!防戦の与党に野党攻勢か?

ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、10月3日から始まる秋の臨時国会について語っていただきました。

【このトピックのポイント】・10月3日招集の臨時国会で与党は感染症対策と物価高対策が論点か。国葬の費用問題が争点となる可能性も
・立憲と共産党が臨時国会で連携。旧統一教会問題の追及を強める
・立憲と維新も臨時国会に向けて連携か。維新は立憲支持層を取り込む可能性あり

臨時国会10月3日招集へ

10月3日召集の臨時国会で、与党側は今後の感染症危機に備える法改正や物価高対策を盛り込んだ2次補正予算案を提出する予定です。

一方、野党側は旧統一教会と自民党の関係について言及するようです。

西田氏は「与党側の2つの提案に関心がある」とし、感染症対策については「関心はあるが中身がよく分からない」「与野党対立する要素がどこにあるのか見えてこない」とコメント。物価高対策については「きちんと対策しないと低所得世帯の生活が困窮する。一刻も早く補正予算を組むことが大事」と言及しました。

また、臨時国会中に明らかになると思われる国葬にかかったコストについても「争点になるかもしれない」とコメントしました。

立憲と共産が旧統一教会を巡り臨時国会で連携の動き

立憲民主党の安住氏と共産党の穀田氏は26日に会談し、臨時国会での連携について確認しました。

両党の連携について西田氏は「既定路線」と冷静な様子。「野党共闘となったときに固いのは立憲民主党と共産党」とコメントしました。

ここに国民民主党が入ってこない点については、支持基盤である産業別労働組合との兼ね合いから「なかなか共産党等は相容れないのでは」と分析しました。

立憲と維新が接近 思惑含みの共闘合意

立憲民主党はこれまで敵対関係にあった日本維新の会とも共闘を進めているようです。安住氏と遠藤氏は6項目の実現に向け共闘することで一致しました。

しかし、泉氏と松井氏の間にはすでに不協和音が生じており、西田氏は「そんなにうまくいくものなんですかね」とやや懐疑的。都議の経験があるMC鈴木に「昨日の敵は今日の友みたいにうまくいくものなの?」と問いかけます。

MC鈴木は「議会での連携はそれまでのやり方や信頼関係を会派同士で積み上げた上で成り立つもの」「政策ごとにあっちやこっちで組んだりはできない」と連携の難しさについて語りました。

MC鈴木「元となる政治的な考え方が違うのでなかなか一致というのは難しいのでは」

ここで西田氏はこの共闘について「維新は柔軟だから得かもしれない」とコメント。「立憲が強いポリシーを持つジェンダーや多様性の問題に維新は柔軟に近づくことができる」とする一方「維新が重きを置く憲法改正の問題に立憲は合意しにくい」とし、維新が立憲の支持層を取り込む可能性について言及しました。

立憲と維新が共闘することで合意した6項目は、両党の政策的な差異が少ない手続き論的な内容になっています。

西田氏は6項目の内容を踏まえ「緩やかな左派を維新の支持層に近づけていくことができるかもしれない」とコメントしました。

立憲が維新の支持層を取り込む可能性については「難しい」とし、立憲の思惑について「野党共闘のウィングを広げたことを実績にしたいのでは」としめくくりました。

動画本編はこちら!

立憲と維新の連携は早くも不協和音?議会での連携の難しさと裏事情をMC鈴木が語る!

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