祭りの華「あいさつ程度に」 山車29台巡行も曳っかわせに制限 3年ぶりの川越まつり15、16日に開催

向かい合う山車から双方の囃子がこだまし、提灯が乱舞した曳っかわせ=2019年の川越まつり

 川越まつりの実行委員会に当たる川越まつり協賛会の全体会議が30日、埼玉県川越市内で開かれ、10月15、16日に開催される川越まつりの詳細を決めた。山車同士がはやしを競う曳(ひ)っかわせに制限をかけるなど、新型コロナウイルス感染防止対策を取って行う。コロナ禍で過去2年中止されたまつりは、3年ぶりに開催。今年は川越市の市制施行100周年を記念して、全29台の山車が巡行する。

 曳っかわせはあいさつ程度にとどめ、引き手が山車の周辺に密集して盛り上げるなど、まつり名物ともなっている行為は控えることを申し合わせた。また、露店は市内商店などが自分の店先で販売を行う場合(約140店)を除き、路上への出店を禁止。ほかの露店は、4カ所設ける屋台村での営業(約260店)のみを認めることにした。

 このほか、山車が居ばやしを披露する15日の宵山は、町外の会場で行うことはせず、原則自町内で実施する。

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