躍動感あふれる昆虫や草木 「フォトクラブ最西端」40周年展 島瀬美術センター

撮影したサギの写真を前に「感動し、迫力を感じてほしい」などと語る横山会長=佐世保市、島瀬美術センター

 長崎県北の写真愛好家らでつくる「フォトクラブ最西端」の結成40周年を記念した写真展が、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで始まった。躍動感あふれる昆虫や草木など、約170点が並ぶ。同クラブ顧問で平戸市の写真家、栗林慧さん(83)が撮影した大迫力のカマキリ(縦3メートル、横4.5メートル)も来場者を出迎える。横山善久会長(78)は「感動し、迫力を感じてほしい」と話す。5日まで。無料。
 同クラブは1981年に結成した。会員は40~80代の12人。昨年が結成40年だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた。会員は月に一度の定例会で写真を持ち寄り、栗林さんの指導を受けて腕を磨いている。
 写真は県内で撮影。星が輝く夜空や、蜜を求めて飛び立つハチ、色鮮やかな花々など会員の個性が光る。横山会長は佐々川を飛び立つサギを撮った。「サギの一瞬の動きを撮るのが好き。これからも佐々川の鳥たちを撮り続けたい」と話した。栗林さんも「(写真を)教えてほしいと言われたのが始まりですよ」と40年前を振り返る。会員の作品を前に「素晴らしい写真を撮ってくれてうれしく思う」と優しいまなざしを向けた。

写真家の栗林さんが撮影したカマキリの写真

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