長崎大 新博士課程「プラネタリーヘルス学環」開設 保健政策の人材育成へ

 長崎大は10月1日、保健政策の立案実行に携わる人材育成を目指す新たな大学院博士課程「プラネタリーヘルス学環」を、同大坂本キャンパスのグローバルヘルス総合研究棟に開設。定員の5人が入学する。
 既存の研究科の教育資源を活用して分野横断的なカリキュラムを編成する文部科学省の「研究科等連携課程」のスキームを利用し、研究科ではなく「学環」と名付けた。
 グローバル人材養成のため全ての授業を英語で行い、3年間で「プラネタリーヘルス特論」「保健システム特論」「プロジェクト演習」などのカリキュラムを提供。公衆衛生学の博士号が取得できる。
 学生は行政や国際機関などで4年以上の実務経験がある日本人2人、留学生3人が集まった。教員は40人余りで、同大熱帯医学・グローバルヘルス研究科をはじめ、多文化社会学部など多分野から参画する。
 渡辺知保同学環長は「新しい知識を実装し活用していける実践家を育てたい」と話している。11月には東京の国立国際医療研究センター(NCGM)内にある同大サテライトキャンパスで、同学環をお披露目する式典を開催予定。


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