ブリュワーズが投手戦制す マーリンズ・アルカンタラは今季6度目の完投

【マーリンズ0-1ブリュワーズ】@アメリカンファミリー・フィールド

逆転でのワイルドカード獲得を目指すブリュワーズは、先発のコービン・バーンズが8回を投げて被安打4、与四球0、奪三振7、失点0の好投。1対0でマーリンズ先発サンディ・アルカンタラとの息詰まる投手戦を制し、プレーオフ圏内まで0.5ゲーム差をキープした。バーンズは12勝目(8敗)をマークし、ブリュワーズ2番手のデビン・ウィリアムスが15セーブ目を記録。アルカンタラは8回を投げ切り完投も及ばず9敗目(14勝)を喫した。

ブリュワーズ・バーンズ、マーリンズ・アルカンタラの両先発が繰り広げた緊迫の投手戦が動いたのは6回裏、ヒット2本で一死1・3塁のチャンスを作るとラウディ・テレズの犠牲フライでブリュワーズが先制した。バーンズはランナーを出しても2度の併殺を奪うなど1度も二塁を踏ませない圧巻のピッチングでこのリードを8回まで守り切る。9回表はウィリアムスが二死満塁のピンチを迎えたものの、最後の打者を三振に打ち取り見事逃げ切った。

惜しくも敗れたアルカンタラだが、それでも8回100球を投げて被安打5、与四球0、奪三振8、失点1と見事な内容で今シーズン6度目の完投。マーリンズ以外の29球団ではチーム単位でも今季6完投を記録したチームは存在せず、アルカンタラの傑出ぶりがうかがえる。今季の投球イニングは228.2回と2位マイルズ・マイコラスの199.1回を大きく引き離している。順調なら中4日で地区優勝争いを繰り広げるブレーブスとの最終戦に登板する可能性もあり、サイ・ヤング賞争いに向けた最後のアピールが優勝争いの行方と併せて注目される試合となりそうだ。

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