藤沢・江の島沖でSUPの男性2人流される 海保と神奈川県警が救助 2人は昨年も漂流  

 1日午前、藤沢市の江の島沖でマリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」で釣りをしていた横浜市在住の男性2人が強風に流され帰還不能になり、海上保安庁と県警に救助された。2人は昨年6月にも横須賀沖で同様のトラブルを起こしており、湘南海上保安署は厳重指導した。 

 同保安署によると、2人は同じ職場の上司(36)と部下(33)。午前6時半ごろ片瀬西浜を出発し、同7時20分ごろから10分間、釣りを楽しんだが、北東の風に流され始めたという。

 最初は2艇をロープでつなげて風が弱まるのを待ったが弱まらず、1艇ずつ自力で帰還しようとしたものの午前10時ごろに断念。それぞれ118番通報し、同保安署のゴムボートと横浜水上警察署の警察艇に救助された。  

 2人は同保安署の調べに、「天気予報で風は弱まると言っていたが、弱まらなかった」などと説明したという。同保安署によるとSUPは風速2~3メートルで流され始めるが、当時の風速は5.9メートルだった。同署は「陸と違って死に直結する」と厳重注意したという。

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