エンゼルスが大谷と来季契約合意 調停3年目の選手として史上最高額

日本時間10月2日、エンゼルスは来季で調停期間3年目を迎える大谷翔平との調停を回避し、年俸3000万ドルの1年契約で合意したことが明らかになった。調停3年目の選手としては2020年にムーキー・ベッツが結んだ1年2700万ドルを超える史上最高額で、大谷にとっては2021-22シーズンの2年850万ドルから大きなジャンプアップとなっている。

現在28歳の大谷は今季ここまで投手として161イニングを投げて防御率2.35、213奪三振、打者としては152試合に出場して打率.276、34本塁打、94打点でOPS.888と昨年に続き二刀流として歴史的なシーズンを送っており、投打にエンゼルスを牽引している。過去に例を見ない活躍を見せているため調停となれば難しいプロセスを経ることが予想されていたが、そのような状況を回避する契約合意となった。

エンゼルスはこの契約により来季の年俸総額が約1億3300万ドルまで確定している。昨シーズンおよび今シーズンの年俸総額はおよそ1億8000万ドル程度のため、例年通りであればオフの補強費は最大でも5000万ドル程度と潤沢とはいえない額。また、オーナーであるアート・モレノ氏がチームの売却を模索していることがすでに明らかになっており、その動向も含めて不透明なオフシーズンを迎えることになりそうだ。

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