いちご一会とちぎ国体 “チーム長崎”20位台へ心一つ 入場行進は「アスリートファースト」

本番での健闘を誓う長崎県選手団=栃木県総合運動公園第2陸上競技場

 「夢を感動へ。感動を未来へ。」をスローガンにした第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は1日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで総合開会式が行われ、11日間にわたる熱戦の幕が上がった。
 天皇、皇后両陛下をお迎えした総合開会式が始まると、航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」が祝賀飛行を披露。雲一つないスタジアム上空に白いスモークを描き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催となる国体の開幕を告げた。
 続いて各都道府県の選手団約1800人が南から北の順に入場行進。長崎県はテニス少年男子に出場する安田圭太朗(長崎東高)が旗手を務め、例年同様、選手が前列、本部役員が後列という「アスリートファースト」で並んで行進した。選手が前列の行進は長崎県のほか、愛媛、静岡、岩手などが採用していた。

選手が前列、本部役員が後列の「アスリートファースト」で入場行進する長崎県選手団=カンセキスタジアムとちぎ

 行進後、栃木県の福田富一知事が手話を交えて開会宣言。天皇陛下が「一期一会を大切にして、素晴らしい思い出をつくってください」とお言葉を述べた後、国体のシンボルである炬火(きょか)が点火された。最後に選手を代表して栃木県選手団スポーツクライミング成年男子の楢崎智亜(栃木県スポーツ協会)とホッケー成年女子の狐塚美樹(グラクソ・スミスクライン)が「国体に参加できることに大きな喜びを感じている。スポーツの魅力を伝え、勇気と感動を届けられるように力いっぱい競技する」と宣誓した。
 同日は栃木県内各地でボート、卓球、相撲の3競技が始まった。長崎県選手団はボート勢が好発進。成年男子かじ付きフォアなど、3艇が準決勝に進んだ。相撲少年は予選1勝2敗で決勝トーナメントへ進めなかった。
 第2日は2日、各地で16競技(公開競技の高校野球を含む)を実施する。


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