島鉄開業からの歩み振り返る 災害復興「たくましい姿見て」 雲仙岳災害記念館で写真展

1号機関車や噴火災害からの復興の歩みなどの写真パネルが並ぶ会場=島原市、雲仙岳災害記念館

 西九州新幹線開業と鉄道開業150年を記念し、来年創立115年を迎える島原鉄道(長崎県島原市)の開業から現在までの歩みを写真で振り返る企画展「島原鉄道の軌跡展」が1日、同市平成町の雲仙岳災害記念館で始まった。無料。11月20日まで。
 同記念館主催。2部構成。第1部は「1号機関車の時代~普賢岳噴火災害からの復興」をテーマに23日まで。「島原鉄道の現在」を紹介する第2部は28日から。島鉄から提供された写真などのパネル(主にA2判)を入れ替え計60点を展示する。
 鉄道開業時(1872年)に新橋-横浜を走り、1930年まで島鉄でも活躍した1号機関車が、貨車と客車を併結した「混合列車」として運行する様子や、93年の土石流被害で損壊した線路、4年ぶりに全線開通した97年4月当時の秩父が浦駅を撮影した写真パネル31点などが並ぶ。
 同館の北島寛之さん(50)は「災害を乗り越えたローカル線のたくましい姿を見てもらいたい。島鉄を通して、島原半島の歴史も知ってもらえれば」と話した。


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