車中泊におすすめなIHクッキングヒーターはコレだ!車内での調理をより便利&安全にしよう

車中泊で毎週のように北海道を回っているコスケです。車中泊中に調理をする際、カセットコンロを使っている方もいるかもしれません。しかし、狭い車内で火を扱うのは危険なので、私は安全のためにも、持ち運べるIHクッキングヒーターを活用しています。そこで今回は、車中泊で使えるおすすめのIHクッキングヒーターを紹介します。

最適なものを選ぼう!車中泊におすすめなIHクッキングヒーターの3つの条件

どんなIHクッキングヒーターでも、使おうと思えば車中泊で使えるでしょう。ただ、「使いやすいもの」となると、必要な機能や性能がいくつかあります。

まずは、車中泊にはどんな機能や性能が備わっているIHクッキングヒーターがおすすめなのか、ポイントを紹介します。

コンパクトで持ち運びしやすい

車中泊での使いやすさを重視するのであれば、なんといってもコンパクトなボディであることが重要です。車内という限られた空間で使うものなので、可能な限り小さいものを選ぶといいでしょう。

また、コンパクトなものだと、持ち運びも楽で、非常に扱いやすいです。

一般的に家庭で使うサイズの卓上型IHクッキングヒーターは、比較的大きく、頻繁に持ち運ぶには少々使いにくいです。

筆者撮影 車中泊では使いにくい一般的なIHクッキングヒーター

車内ではテーブルもそんなに大きくありませんので、可能な限りコンパクトであることが、車中泊で便利なIHクッキングヒーターの条件の1つとなります。

10cm前後の小さな鍋でも使える

2つめに重要なのが、小さな鍋でも利用可能であるという点です。

ファミリーで車中泊をするなら話は別ですが、ソロ、もしくはデュオで車中泊を楽しんでいる人が多いと思います。1~2人分の料理であれば大きな鍋を使うことはほとんどありませんよね。

1~2人での車中泊だと、コーヒーを飲むのにカップ1つ分のお湯を沸かしたり、ほんの少しだけ調理をしたりと、シェラカップのように小さな調理器具を使うことが多いです。そのため、小さな鍋に対応できないIHクッキングヒーターだと、不便さを感じてしまいます。

筆者撮影 小さなシェラカップも使えるIHクッキングヒーター

家庭用のIHクッキングヒーターだと、使用可能な鍋のサイズが12cm以上というものが多いです。

しかし、車中泊で使うのであれば、8cm程度の鍋が使えるIHクッキングヒーターがベスト。最低でも10cmの鍋が使えるものがおすすめです。

お手頃な価格で購入できる

車中泊用で使うのであれば、お手頃な価格で購入できるというのも条件の一つになるかと思います。

高価なものだと機能性も高いですが、車中泊では「できる調理」も限られます。揚げ物調理や温度管理機能などはほとんど使う機会がなく、せっかく高価で高性能なIHクッキングヒーターを購入しても、持て余してしまうかもしれません。

高価で高性能ななものを1つ持ってるより、故障や複数同時調理に備えて、お手頃なものを2つ持ってるほうが便利です。

IHクッキングヒーターが2つあれば、1つでお湯を沸かしながら、もう1つでご飯を炊いたりすることができますからね。

筆者撮影 お手頃なIHを複数同時に使う

IHクッキングヒーターは1万円前後のものが多いと思いますが、5千円前後くらいで、できれば複数台探してみてください。

毎週車中泊を楽しむ筆者が厳選!IHクッキングヒーターのおすすめベスト3

ここからは、「コンパクトで持ち運びしやすい」「10cm前後の小さな鍋でも使える」「お手頃な価格で購入できる」という3つの条件に合うIHクッキングヒーターのなかで、私が愛用しているものを3つ紹介します。

おすすめIHクッキングヒーター【1】dretec(ドリテック)『minitura(ミニチュラ)』

『minitura(ミニチュラ)』は、私がメインで使っているIHクッキングヒーターです。

ミニチュラは、18.5cm×19.5cm×5.5cmと、IHクッキングヒーターのなかでもトップクラスのコンパクトさを誇っています。

筆者撮影 ドリテックのIHクッキングヒーター ミニチュラ

火力は800Wまでですが、コーヒー1杯分のお湯を沸かすくらいなら、カップやコーヒーの準備をしている間に沸騰します。

ホットサンド程度の軽食を作る際や、じっくり何かを焼きたい場合は300W〜500W程度で十分なので、沢山のお湯を沸かすシーン以外で火力不足を感じることはありません。

出力も100W~800Wのあいだで、100W単位で調整可能です(100Wと200Wは間欠運転)。

底面10cm以上の鍋に対応しており、鉄瓶に限り8cm以上から使用可能。また、つまみを回すだけの簡単操作なので、使い勝手も抜群です。

コンパクトさと使いやすさ、両方を兼ね備えた、私もお気に入りの超小型IHクッキングヒーターです。

  • 商品名:DI-218IHクッカー「ミニチュラ」
  • サイズ:約18.5cm×19.5cm×5.5cm
  • 重量:約1.3kg(付属の電源コードを含む)
  • 火力:100W〜800W 100W刻みで調整可能(100Wと200Wは間欠運転)
  • 電源コード長:約180cm
  • 対応鍋サイズ:10~14cm(鉄瓶のみ8cmから対応)

おすすめIHクッキングヒーター【2】dretec(ドリテック)『piccolino(ピッコリーノ)』

ミニチュラと同じくドリテックから販売されている『piccolino(ピッコリーノ)』もおすすめです。

ピッコリーノのサイズは20.5cm×20.5cm×5cmと、ミニチュラよりわずかに薄く、わずかに大きいサイズ感です。

筆者撮影 ドリテックのIHクッキングヒーター ピッコリーノ

ミニチュラを見た後だとやや大きいサイズに感じられますが、横から見ると厚みが薄いのが分かります。

筆者撮影 ミニチュラとやや大きいけど薄いピッコリーノ

つまみがなく、操作はタッチで行います。火力は1,000Wまでと高火力かつ、10段階と細かく火力調整が可能です。

底面は10cm〜16cmと、小さな鍋はもちろん、フライパンサイズまで対応してくれます。

サイズだけで見れば、先に紹介したミニチュラに軍配が上がります。ただ、裏側に指を引っかけるスペースがあって持ち運びがしやすい点や、つまみがないので出っ張りがなく、収納時にスッキリする点がピッコリーノならではの魅力です。

筆者撮影 piccolinoの取っ手部分

タッチ操作の反応がやや悪いことがある点以外は特に気になる部分もなく、私がサブのIHクッキングヒーターとして愛用している製品です。

特に、高火力が必要なときにはピッコリーノを重宝しています。

  • 商品名:DI-217IHクッカー「ピッコリーノ」
  • サイズ:約20.5cm×20.5cm×5cm
  • 重量:約1.5kg(付属の電源コードを含む)
  • 火力:100W~1000W 100W刻みで調整可能(100Wと200Wは間欠運転)
  • 電源コード長:約180cm
  • 対応鍋サイズ:10~16cm

おすすめIHクッキングヒーター【3】無印良品『IHクッキングプレート』

無印良品の『IHクッキングプレート』は、20.1cm×22.6cm×6cmと、ドリテックの製品より一回り大きなサイズ感。しかし、一般的なIHクッキングヒーターと比べると圧倒的に小さいです。

筆者撮影 無印良品のIHクッキングヒーター

火力は80~900Wと、そこそこ高火力。

つまみで操作するタイプですが、 保温80W・弱250W・中500w・強900Wと4段階しか切り替えできないのが難点です。また、天板のガラスプレートは鏡面仕上げでかなり滑ります。

ただし、デザイン性は、前で紹介したドリテックよりもシンプルで、おしゃれなのが魅力。おしゃれで小さいIHクッキングヒーターを求めるのであれば、この製品で決まりです。

4段階でしか切り替えられない火力も、普通に使う分には特に不便を感じません。

ホットサンドを焼くときは弱で、お湯を沸かすときは強で対応できます。お米を炊いたり鍋をしたりと途中で火力調整が必要な場合でも、4段階で切り替えられれば困ることはほとんどないでしょう。

今回紹介したなかで一番小さいミニチュラと、無印良品のIHクッキングプレートを並べてみると、サイズ感やデザイン性にそれぞれ特徴があるのがわかります。

筆者撮影 無印良品IHとminitura

なお、IHクッキングプレートは10cm以上の鍋に対応しています。繊細な火力調整は苦手であるものの、小さい鍋にも対応していて、性能的には十分だと感じます。

  • 商品名:IHクッキングプレート
  • サイズ:約20.1cm×22.6cm×6cm
  • 重量:約1.4kg
  • 火力:80~900W 4段階で調整可能(保温:80W、弱:250W、中:500W、強:900W)
  • 対応鍋サイズ:10~14.5cm

車中泊でIHクッキングヒーターを使う際に気になること&気を付けたいこと

IHクッキングヒーターは車中泊に必須とも言えるアイテムですが、車内で使う際に気になることや注意すべきこともいくつかあります。

ここでは、車中泊でIHクッキングヒーターを使う際に気になることや注意すべきポイントを解説します。

磁石でくっつく調理器具しか使えない

IHクッキングヒーターでは、対応している調理器具が限られています。特にネックなのが、磁石でくっつく調理器具しか使えないという点です。

車中泊でよく使う、コンパクトなアウトドア向き調理器具に使われる素材はアルミが多く、最近ではチタンのものも増えています。

しかし、アルミやチタンの調理器具はIHでは使えません。使えるのは磁石がつくステンレスや鉄のみです。

筆者撮影 ステンレスの雪平鍋とIH

アウトドアで人気の飯ごう、メスティンなんかはほぼアルミで、IHクッキングヒーターでは使えません。このように、調理器具の幅がぐっと狭まってしまうのがIHクッキングヒーターの難点です。

ポータブル電源などある程度大きな出力が可能な電源が必須

IHクッキングヒーターは電気で動く調理器具なので、電源がなければ使えません。

車中泊の場合はポータブル電源が必須になり、IHクッキングヒーターの他にポータブル電源を購入しなければ使えないというのがネックです。

比較的お手頃な価格で購入できる500Wクラスのポータブル電源の場合、500Wまでの電化製品しかしか使えません。最大火力1,000WのIHクッキングヒーターを最大火力で使いたい場合は、当然1,000Wクラスのポータブル電源が必要なのです。

最近のハイブリッド車には、コンセント付きの車も増えていますよね。車にコンセントがある場合は、もちろんそこから電源を取って使うこともできますが、エンジンをかける必要があり、車中泊では使いにくいです。

キャンプ場やRVパークなら電源付きサイトでの車中泊も可能ですが、別料金支払う必要があったり、そもそも電源付きサイトがないスポットもあったりします。

筆者撮影 IHが使えるポータブル電源

車中泊ではポータブル電源があるとかなり便利ですし、災害対策にもなるので、持って置いて損はないでしょう。ただし、IHクッキングヒーターも十分に使えるポータブル電源を購入するとなると、それなりに費用がかかります。

小さな調理器具や底が凸凹の調理器具は使えない

IHクッキングヒーターで使える鍋には、材質のほか、サイズや底面の形状、厚みにも制限があります。

今回紹介したIHクッキングヒーターでは10cm以上の鍋が使えますが、10cm以下の小さな鍋は使えません。

また、鍋の底が平らになっている必要もあるので、底面が凸凹している鍋やフライパンも使えません。

筆者撮影 底が平らな鍋

使いたい鍋があってもIHに対応していなかったり、IHに合わせて鍋やフライパンを選ぶと種類が限られてしまったりする点は、IHクッキングヒーターを使う前に注意しておかなければならないポイントです。

車中泊での調理が便利になる!安全のためにもIHクッキングヒーターを使おう

実は、小型のIHクッキングヒーターはあまり多くありません。

私も色々探して見つけたのが今回紹介した3つの製品で、どれも車中泊に向いているイチオシの製品です。

夏だと熱を発生させず加熱してくれるので、火を使った調理に比べて暑さも気にならず、車中泊にぴったりだと思います。

車中泊で火を使うと、一酸化炭素中毒や火災の危険もあるため、安全のためにもIHクッキングヒーターを使うようにしてください。

筆者撮影 積み重ねたIH

車中泊では、IHクッキングヒーターを2台同時に使って調理したいシーンもあるはずなので、複数持っておくと便利だと思います。

私は一番小さなミニチュラをメインに、薄くて収納しやすいピッコリーノをサブに使っています。無印良品のIHクッキングプレートは、ちょっとおしゃれに近場で車中泊したいとき用です。

サイズや厚み、持ちやすさ、デザインなど自分に合った物を選びましょう。

以上、車中泊でおすすめIHクッキングヒーターの紹介でした。

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