日野川大花火2022、秋の夜空を3000発が彩る 福井市4地区の住民有志が開催

3千発の大輪が夜空を彩った「日野川大花火」=10月1日夜、福井県福井市下江守町

 日野川沿いの福井県福井市内4地区有志による「日野川大花火」が10月1日夜、河川敷で行われた。1尺玉を含む約3千発が秋の夜空を鮮やかに彩り、集まった住民らが歓声を上げ楽しんだ。

 社南、社西、社北、清水北地区の住民らでつくる実行委員会が開いた。住民に笑顔を届けようと、新型コロナウイルス禍でイベントの中止が相次いだ2020年から実施している。

 打ち上げ前には地元の和太鼓グループ「新」が、高所作業車を使った迫力ある「空中太鼓」を披露。4地区それぞれの願いを込めた花火で開幕した。音楽に合わせ多彩な花火が次々と打ち上げられ、住民らは一瞬の美しさに見入っていた。

 福井新聞社などによるクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で運営資金を募り、企業協賛と合わせて目標額以上が集まったため、打ち上げ数や種類などを拡充して実施した。今回は初めてユーチューブでライブ配信も行った。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年からは福邦銀行も事業に参画した。累計支援額は1億5千万円、プロジェクトの達成率は94%(22年9月末時点)。

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