日本代表、2022年W杯出場が危うくなった4人の選手

ワールドカップ選考前に行われる最後の試合を終えた日本代表。

アメリカ、エクアドルと対戦した欧州遠征では、当落線上の選手たちの明暗が分かれることになった。

ここでは、本大会のメンバー入りに黄色信号が灯った選手をピックアップしてみる。

南野拓実

予選突破の功労者であり日本代表の“誉れ高き”10番は今、危機に瀕している。

もともと代表での左サイド起用に疑問の声は強かった。また出番を得られなかったリヴァプールから今夏モナコへ移籍したものの苦戦が続いている。

そうしたなか先月末のエクアドル戦ではトップ下で起用されたが全く良いところなし。キープさえままならない彼の姿はファンを落胆させた。

左サイドには三笘薫、久保建英らがおり、トップ下には鎌田大地が急上昇。これまで起用されていないCFを想定するなら最低でも古橋亨梧のインパクトを上回らなければならない。

使えるポジションがない…これが南野の現状だろうか。残り1か月、モナコでの苦戦を乗り越えられなければ万が一の事態も考えられる。

柴崎岳

ロシアワールドカップでの栄光から一転、この4年間、日本サッカー界で最も評価を下げた一人と言わざるを得ないだろう。

スペインでの苦悩は続いており、2部リーグでのプレーはいよいよ4シーズン目に。代表では最終予選の途中にレギュラーを剝奪された。

実質的なラストチャンスだった先月末のエクアドル戦では、腕章を付けより攻撃的な役割を与えられて出場したものの挽回とはならなかった。

今の彼に付きまとうネガティブなイメージをこの短期間で払しょくできるのか?茨の道は続きそうだ。

古橋亨梧

セルティックでは縦への展開が速いサッカーから、彼の抜け出しが完璧なまでにハマっている。

しかし日本代表では16試合3ゴールで1年以上ゴールなし。現状、出し手とのタイミングが全く合わず、ほぼ消えている状態だ。

代表では仮に点が取れなくても基点となれる選手が重宝される。今の嚙み合わない古橋を起用することは、実質的に1人少ない状態で戦っているも同然だろう。

日本代表が今から古橋に合わせたサッカーに転換することは考えにくい。CFの枠は少ないだけに、彼がその犠牲となることがあるかもしれない。

旗手怜央

CLのレアルマドリー戦で評価を高め、期待をもって代表戦に合流した旗手。しかし1分の出場機会さえ与えられず、失意のまま帰国の途に就いた。

東京五輪の世代ではユーティリティーな選手として森保監督に重宝されていた。一方セルティックではセンターハーフとして活躍しており、自身もそのポジションでの成功を求めている。

指揮官の思惑と違うのだろうか。森保監督はセンターハーフ一本で勝負したい旗手ではなく、あくまで“何かあった時の保険”としての彼を求めているのかもしれない。

その役割が果たせないのであれば…厳しい判断が下されても不思議ではない。

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ただ、今大会は普段とは異なり、準備期間がほぼないため、直前に好調な選手が選ばれる可能性は高い。ここで取り上げた選手たちの復調や爆発に期待したい。

なお、日本代表のW杯メンバーは11月1日に発表されう予定。その前に55人の選手リストが10月21日にFIFAに提出されるとのこと。

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