飼料に廃棄物活用 山陽高が最優秀 地域課題解決の試み 高校生が競う

廃棄されるマコモの活用策を発表し、最優秀賞に輝いたおかやま山陽高の生徒

 高校生が地域課題の解決を目指す試みを披露する「地域マネジメントコンテスト」(山陽学園大主催)が2日、岡山市中区平井の同大であった。里庄町で特産化が進む食材マコモタケの生産に伴う廃棄物を活用し、家畜の飼料作りに励むおかやま山陽高(浅口市)が最優秀賞に輝いた。

 書類選考を通過した県内5校の生徒がスライドを使って発表。同大教授や県教委職員らが着眼点や地域への貢献度を審査した。

 マコモタケはイネ科の植物マコモの茎に菌がつき、肥大化したもの。食べられるのは一部で、他の茎や葉は捨てられている。同校は、廃棄部分にタンパク質や食物繊維が豊富にあることに着目。昨年から校内でマコモを栽培し、乾燥、発酵なども行い2年がかりで飼料を完成させた。その実績や、近く里庄町の牧場へ提供する計画を報告。ウクライナ情勢や円安の影響で飼料が高騰しており、廃棄物活用で問題解決を目指した点が評価された。

 コンテストは2019年度に始まり、4回目。

 他の入賞校は次の通り。

 優秀賞 「どんかっか協賛企業CM作成プロジェクト」(鷲羽高)「津商ブランド~珈琲でブレイク~」(津山商業高)▽岡山商工会議所会頭賞 「地域の果物で岡山市のお土産開発!」(瀬戸南高)▽奨励賞 「車椅子ユーザーの視点に立って…」(烏城高)

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