看護師に癒やしのバラを 横浜・南区の生花店が贈呈計画 産地の企画で当選「幸運を還元したい」

横浜市立大付属病院にバラを贈ろうと考えている日原さん=横浜市南区の生花店「光星フラワー」

 抽選で当てたバラを新型コロナウイルス禍の医療従事者に贈りたい-。そんな計画を、横浜市南区で生花店「光星フラワー」を営む日原光仁さん(50)が思い立った。妻が看護師で、その苦労を身近に感じていたことから考えついた日原さんは、「幸運なバラなので皆さんに還元したい。見て癒やしにしてほしい」と話している。

 日原さんが応募したのはバラ生産者でつくる「JAひまわりバラ部会」(愛知県豊川市)による抽選企画で、当選した生花店に350本のバラを無償提供するというもの。同部会は年間1500万本ものバラを出荷している。これまでにも同部会からバラを仕入れて店頭に並べていた日原さんは、その質の良さが気に入っていた。

 始まった今年の同企画には初回から応募し続け、6回目で初めて当選した。「まさか当たるとは思っていなかった」と驚くと同時に使い道を考えると、コロナ禍での医療従事者の苦労に思いが至った。看護師の妻の話では、防護服を着た状態で汗だくになりながら感染者に対応しなければならず、肉体的・精神的な負担の大きさを実感していたからだった。

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