40年来のファン「全ては山川の腕に」…埼玉西武がリーグ最終戦 3位でCS進出、下剋上を期待しエールも

フラッグを振って応援するファンら=2日夜、所沢市上山口のベルーナドーム

 プロ野球パ・リーグの最終戦を迎えた2日、埼玉西武ライオンズの本拠地ベルーナドーム(埼玉県所沢市上山口)で行われた日本ハム戦には、チームの最終戦を見届けようと県内外から大勢のファンが駆け付けた。埼玉西武は9月29日にリーグ3位が確定、3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出が決まり、ファンらは「(CS優勝は)山川の腕にかかっている」「日本一になって辻監督を胴上げしてほしい」などと下克上に向けて、熱い思いを語った。

 試合が始まるとファンらはタオルやメガホンで選手らを応援、拍手が鳴り響いた。

 試合観戦に訪れた所沢市の平岡栄一さん(71)は、西武ファン歴40年以上といい「CS観戦には行けないので、これで取りあえず見納め。3位から優勝するのは難しいが、チャンスがないわけじゃない。山川がホームランを打てば勝てる。山川の腕にかかっている」と、チームの主砲山川穂高選手に期待を寄せた。

 ライオンズファンクラブに入会しているという所沢市の窪田大介さん(41)は「下位で追う展開だからこそ、楽に思い切り戦ってほしい」。妻の杏子さん(40)は「日本一になって辻監督を胴上げしてほしい」と思いを込め、山川選手が“推し獅子”という娘の桃菜さん(9)は「がんばれライオンズ!」とCSに向けてエールを送った。埼玉西武は8日にCS初戦を迎える。

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