ラグビー少年男子8強入り いちご一会とちぎ国体 長崎県勢入賞第1号

【ラグビー少年男子1回戦、長崎―島根】前半21分、左サイドを駆け抜けてトライを決める長崎のFB堀田(海星高)=栃木県佐野市、清酒開華スタジアム

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第2日は2日、栃木県内各地(セーリングは千葉市開催)で16競技(特別競技の高校野球を含む)が行われ、長崎県勢はラグビー少年男子が1回戦で島根に29-14で快勝して、準々決勝に進んだ。ラグビー少年男子は今大会の県勢団体競技入賞確定第1号。
 団体はこのほか、8大会連続入賞を狙う相撲成年が予選3戦全勝。順当に決勝トーナメントに進出した。スポーツクライミング成年女子リードは惜しくも予選9位で決勝進出を逃した。フェンシング成年男子フルーレは1回戦を突破したが、2回戦で姿を消した。サッカー少年男子は1回戦で青森に0-3で敗れ、テニス少年男女も初戦を突破できなかった。
 個人はレスリングのフリースタイル勢が健闘。成年男子97キロ級の大津拓馬(ALSOK)、成年女子62キロ級の吉武まひろ(日体大)が準々決勝に進み、入賞を確定させた。トライアスロン勢は成年女子の白石怜佳(立命大)の9位が最高だった。
 第3日は3日、各地で16競技(特別競技の高校野球を含む)を実施する。

◎ラグビー少年男子/守備から流れ、5トライ快勝 島根に29-14

 「ディフェンスから流れをつくる」という決めごとを一人一人が実践した。ラグビー少年男子が島根に29-14で快勝して準々決勝に進出。今崎監督(西陵高教)は「最初から接点で勝っていたので心配はしていなかった。テンポの速い攻撃もできた」と長崎県選手団の先陣を切って入賞を決めた選手たちをたたえた。
 序盤からディフェンスで前に出た。フッカー末次(長崎北陽台高)、フランカー北嶋(長崎北高)、CTB中島(長崎北陽台高)、永田(長崎北高)らが強烈なタックルを浴びせ続け、攻撃をしているはずの島根をずるずると後退させた。
 これでアタックにリズムが生まれると、前半9分に連続攻撃からWTB馬場(長崎北陽台高)が先制トライ。その後もFB堀田(海星高)、フランカー亀井(長崎北陽台高)、馬場で4トライを追加した。
 際立ったのが後半8分の亀井のトライ。SH本多(長崎北高)を起点に、15人が一体となった超高速の連続攻撃で島根の防御網を崩した。主将のロック白丸(長崎北陽台高)は「みんなが一つになって勝てた」と県内5校選抜チームが、ワンチームとなって石見智翠館高単独の島根を倒したことに胸を張った。
 次の相手は東海大大阪仰星高、大阪桐蔭高などの主力でチーム編成してきた大阪。厳しい戦いにはなるだろうが、長崎もこの日の勝利で大きな自信と勢いを得た。「準備してきたことをしっかり出す。接点で負けない」(白丸)。勝てば13年ぶりの4強だ。


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