
浜田靖一防衛相は3日の記者会見で、フィリピンに輸出する国産の防空レーダー4基のうち1基の製造が完了したと発表した。今後、フィリピン軍側に操作方法などの訓練を実施した後で引き渡す。日本政府が2014年4月に「防衛装備移転三原則」を制定し、武器禁輸政策を転換して以降、完成装備品の輸出は初めてとなる。
浜田氏は「フィリピンは共通の理念と目標を有する戦略的パートナーで、防衛装備協力の推進は、わが国や地域の平和と安定の確保に重要だ」と強調した。
輸出するのは、飛来する戦闘機などを感知する警戒管制レーダー。20年8月に三菱電機とフィリピン政府との間で契約が成立した。