カープ 佐々岡監督が退任 決めたのは「高津監督の胴上げ見ながら」翌日 意志伝える

カープのシーズン最終戦から一夜明けました。

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2日、ファンの前で「ユニホームを脱ぐ」と明かしていたカープの佐々岡 真司 監督が、3日午前、マツダスタジアムで退任会見に臨みました。

冒頭、「3年間、短い間でしたが、お世話になりました」と述べた佐々岡監督。

やめることを決めた日と理由について問われると、「3年目のことし、結果が出ないとやめる覚悟でシーズンに入りました。開幕から順調で、行けるぞと思っていたが、大きく負け越し、早々と優勝争いから脱落…。優勝消滅となったころから自分の中ではことしで…という気持ちになりながら…。まだまだAクラス、クライマックスという戦いがあるという気持ちを持っていたが、ヤクルトが優勝を決めた日に、家でテレビを見ながら、高津監督の胴上げを見ながら、自分はかなえられなかったと思いながら、次の日、球団に責任をとりたいという意志を伝えました」と明かしました。

コーチ・選手・スタッフには、最終戦の練習前のロッカーで伝えたということです。

3年間の戦いを問われ、コロナ禍で開幕が遅れるなど状況だったことは、「経験がないのでとまどったが、それはどこの球団も同じ。しっかり受け止めて、やったつもりだが、正直、難しかった」と振り返りました。

最も印象に残っている試合には、監督になって1勝目の試合を挙げました。開幕が遅れ、難しい状況の中、大瀬良 大地投手をエースとして開幕投手にして、勝った試合で、「いまでも忘れない」と述べました。

就任時、テーマとして「一体感」を掲げてきたことに触れ、「これだけの戦力がありながらも、チームを勝たせてあげられなかった。監督としてまとめることができなかった」と自分の責任があったと語りました。

今後のことについては「まだ決まっていない。子どものころからカープファンで、カープを応援し続けてきた。これからもファンとして応援したい」と述べました。

会見の最後には、記者たちから、労いの大きな拍手があがりました。

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