山陽新聞社は3日、スマートフォンの基本的な使い方が学べる無料の「スマホ教室」をスタートさせた。同日からの岡山県和気町を皮切りに、本年度中に県内14市町で計180回開催。高齢者を中心とした県民の情報格差(デジタルディバイド)解消を後押しする。
和気町総合福祉センター(同町尺所)で行われた初回教室には午前の部に町民9人が参加した。スマホの実機を手に、電源の入れ方をはじめ、インターネット検索やカメラの操作方法、通信アプリLINE(ライン)の活用法などを巡り、約3時間にわたってスタッフから手ほどきを受けた。
初回教室に先立ち、山陽新聞社の日下知章専務取締役ビジネス開発局長があいさつに立ち「写真を撮ったりメールを送ったり、電子マネーを使ったりとやりたいことがいろいろあるでしょう。焦らず順々に習っていただき、暮らしに役立ててほしい」と述べた。
教室は通信事業者(NTTコミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンク)と連携し、和気町と岡山、倉敷、玉野、笠岡、井原、総社、高梁、備前、浅口、早島、鏡野、美咲の各市町で12回ずつ、津山市で24回開く。定員は各回とも先着16人。問い合わせは山陽新聞社スマホ教室サポート窓口(086―803―8195)。