県南部の観光振興に期待 バスの観光特急 運行開始

 ここ数年、鉄道では「しまかぜ」や「あをによし」といった観光特急が人気を集めています。県内のバスでも初めての観光特急がお目見えし、1日、運行が始まりました。

 近鉄大和八木駅前の停留所に現れたのは日本一距離の長い路線バスで知られる八木新宮特急バス。行先の表示には観光特急「やまかぜ」の文字があります。八木新宮特急バスの大和八木駅発は1日3便ありますが、10月1日から土曜・日曜・祝日の2便目に観光特急「やまかぜ」の名が付けられました。その名は「大和」の国の山の中を風のように走り抜けるイメージ。停車する停留所は166カ所から89カ所に変更。2011年の紀伊半島大水害以降、新たに開通した国道168号のバイパスを走ることで、大和八木駅から十津川温泉までの所要時間は約35分短縮されました。運行初日の1日は遠く関東から来たファンも。

乗客は―
「きょうは千葉からです。新しい系統がちょっと楽しみというところがあります。」
「やまかぜはきょうが初便なので乗りたいと思って来ました。」
「大阪です。温泉に泊まりに。(県南部は)何回か、この同じバスで。疲れますね。でも楽しいです。景色を眺めながら行くのが。」

 このバス路線・八木新宮線沿いには十津川村の温泉や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」があり、これまでの実証実験で寄せられた「早く着いて観光を楽しみたい」という利用者の声が反映されました。来年は60周年を迎える八木新宮特急バス。県南部の観光振興への期待と大勢の観光客をのせて「やまかぜ」はスタートを切りました。

 
奈良交通 広報担当・大川真由子さん
「八木新宮線は奈良県をはじめ沿線自治体の支援により運行しています。今回の観光特急やまかぜの導入により県南部の魅力をより多くの人に感じていただき、県南部の観光振興に寄与したいです。」

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