9月の天候まとめ 相次いだ台風の上陸・接近 九州南部に特別警報 東海で記録的大雨

9月の天候まとめ 出典=気象庁HP

 気象庁は3日、9月の天候のまとめを発表した。気温は北・東・西日本で高く、降水量は沖縄・奄美でかなり多くなった。また、台風14号の影響で大荒れとなった所があり、東日本の太平洋側を中心に台風15号の影響で記録的な大雨となった所があった。

9月上旬
 台風11号が8月末~9月上旬前半に沖縄付近で停滞し、大型で非常に強い勢力となって5~6日にかけて東シナ海を北上した。沖縄・奄美は旬降水量平年比が277%で、1946年の統計開始以降、9月上旬として1位の多雨となった。また、南から暖気が流れ込み、北・東・西日本で気温が高く、4~6日にかけては猛暑日を観測した所が多かった。金沢は6日に、観測史上1位タイとなる38.5℃を観測した。

9月中旬
 台風14号が18日に鹿児島県に上陸し、台風を要因とする特別警報が発表された。暖かい空気に覆われやすかったため、北・東・西日本で気温がかなり高く、西日本の旬平均気温平年差は+2.5℃と、1946 年の統計開始以降、9月中旬として1位の高温を記録した。

9月下旬
 23~24日にかけて、東海道沖を北東進した台風15号の影響で、静岡県、愛知県で線状降水帯が発生し、静岡県を中心に23日夜遅く~24日未明に記録的大雨となった。静岡市では、12時間降水量が観測史上1位となる404.5ミリに達した。

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