「時差通勤」で運転時間10分短縮 香川・丸亀市の国道11号の朝の渋滞解消へ取り組み

渋滞の解消に向け、朝の通勤時間をずらす「時差通勤」を目指す取り組みが香川県で行われています。

(記者リポート)
「午前7時半ごろの様子です。奥の方からも多くの車が来ているのが見てとれます。大変混雑している状況です」

(国道近くの人は―)
「橋が2つ続いているじゃないですか、そこで混んでますね」

丸亀市にある国道11号です。渋滞しているのは国道沿いの飯野交差点から西村交差点までの約500m区間です。

特に、通勤時間帯の午前7時半から午前8時半までは、高松市や坂出市から、丸亀市や善通寺市へ向かう車が多く通ります。

一方で……

(記者リポート)
「こちら午前7時ごろ、高松市方面から丸亀市方面に向かう道路です。いまのところ目立った渋滞は見られていません」

30分前に同じ場所で撮影した様子を見ると、早い時間だとスムーズに車は動いていて、目立った渋滞もありません。

このような道路の渋滞解消を目指して活動を行っているのが、香川県渋滞対策協議会です。香川県渋滞対策協議会は、香川河川国道事務所の道路調査課が事務局となり、香川大学や県が連携して2012年度に発足しました。

協議会では、この渋滞箇所を香川県に現在50カ所ある主要渋滞箇所の1つに選んでいます。

(香川河川国道事務所 道路調査課/高橋加奈子 調査係長)
「交差点が何カ所も連立している。堤防沿いの道路からも車が入ってくることもありますし、右折待ちだったりとか、そういうので車列が出来ているんじゃないかなと思います」

渋滞の緩和対策として香川県渋滞対策協議会は、この道路を通るドライバーに時差出勤を勧めています。

高松市から丸亀市へ向かう場合、午前6時20分ごろに出発すればこの渋滞区間を午前7時ごろに通ることが出来ます。午前6時40分ごろに出発したのと比べて、目的地までの運転時間が約10分短くなるとしています。

(香川河川国道事務所 道路調査課/高橋加奈子 調査係長)
「渋滞の中で走ると、気持ち的にもすごくストレスがかかるし、少しでも時間をずらしていただいて、所要時間も短くなるとわかっているので、業務の効率化にもつながるのではないかと思っています」

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