栃木県内の企業で3日、2023年春に入社予定の学生らを対象にした内定式が行われた。新型コロナウイルスの感染動向が落ち着きを見せつつある中、対面方式を復活させる企業が増えてきた。
足利銀行は3年ぶりに対面方式で実施し、宇都宮市内の本店に計77人の内定者が集った。
鈴木栄介(すずきえいすけ)副頭取は「選ばれる銀行であり続けるため、求められる変化は何か、主体的に考え行動できる存在になってほしい」とあいさつ。代表で内定通知書を受け取った中央大4年鈴木理功(すずきりく)さん(23)=小山市出身=は、対面方式について「直接の方が、同期や職場の雰囲気がよく分かる」と歓迎。「地域に愛される行員になりたい」と意気込みを語った。
栃木銀行も2年ぶりの対面開催。宇都宮市内のホテルで、内定者56人が一堂に会した。
一人一人に内定通知書を手渡した石渡教夫(いしわたのりお)執行役員人事部長は「情熱と行動力、使命感を持ち続け、成長することを期待する」と激励した。宇都宮大4年山下岬南(やましたみなみ)さん(22)=那須塩原市出身=は「残りの学生生活で多くの経験を積み、行員として必要な力を身につけたい」と声を弾ませた。
情報サービスのTKC(宇都宮市鶴田町)は3年連続で、東京都内の会場での対面とオンラインを選べる方式を採用し、計73人が参加した。
飯塚真規(いいづかまさのり)社長は「日本経済を形づくるくらいの気概で仕事に取り組んでいる。皆さんを仲間に迎え、共に活躍できればこんなに良いことはない」と期待を寄せた。