大きく育て 園児が樹木植え付け 岡山、24年の全国植樹祭向け

協力しながら苗木をポットに植え替える園児たち

 2024年春に岡山県内で開かれる「第74回全国植樹祭」の記念事業で使う樹木の植え付けが3日、岡山市南区西市のほがらか西市保育園であり、園児たちが作業を通じて緑の大切さを学んだ。開催機運を高める育成体験として、22年度は学校園など計37カ所で行う予定。

 同保育園では0~4歳の園児20人が参加。土を入れたポットにコナラのドングリを埋め、上から優しく土をかぶせた。ヒノキやヤマザクラの苗木も協力しながらポットに植え替えた。園児2人=いずれも(4)=は「大きな木に育つよう毎日水やりを頑張る」と話した。

 植え付けに先立ち、県の担当者らが植樹祭の目的や内容を説明。生き物のすみかになったり、空気を浄化したりする森林の役割についても話した。

 植えた苗木は保育園で2年ほど育ててもらい、植樹祭終了後の24年秋、津山市内で開かれる記念の植樹イベントで山林に植える。

 全国植樹祭は天皇・皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つ。県内では1967年以来2回目の開催となる。樹木の育成体験は21年度から実施している。

© 株式会社山陽新聞社