東北大とのゲノム共同研究に意欲 ノーベル医学生理学賞ペーボ氏、先月来仙

東北大東北メディカル・メガバンク機構の施設を視察し、説明を受けるペーボ氏=9月7日、仙台市青葉区(同大提供)

 ノーベル医学生理学賞に決まった独マックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ぺーボ氏(67)は9月に仙台市を訪ね、東北大でのセミナーに参加。ゲノム解析で同大と共同研究する方向で検討していた。
 同大副学長の大隅典子医学系研究科教授(発生発達神経科学)は2013年に独ライプチヒのぺーボ氏の研究室を訪問して以来、交流が続く。「紳士的でユニークな性格。化石の骨からDNAを抽出するという誰も思い付かなかった発想で新たな分野を切り開いた。友人として、受賞はとてもうれしい」と喜んだ。
 同大の東北メディカル・メガバンク機構で行ったセミナーでは30人以上の研究者を前に、ノーベル賞の受賞理由となった「絶滅した人類のゲノムと進化に関する発見」について話した。
 機構の長神風二特任教授(科学広報)は「ペーボ氏は機構が東アジアのゲノム解析の拠点となっていることに関心を持ち、機構のゲノム解析部門との共同研究に向けて具体的な話を進めていたところだった。つい最近、食事を共にした研究者がノーベル賞を受賞したので、とても驚いている」と語った。

東北大東北メディカル・メガバンク機構の施設を視察するスバンテ・ペーボ氏=9月7日、仙台市青葉区(同大提供)

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