鹿児島県内企業、3年ぶり対面で内定式 来春卒業予定の学生が同僚、先輩、上司と顔合わせ

鹿児島銀行が3年ぶりに対面形式で開いた内定式=3日、鹿児島市

 2023年春に卒業する大学生らの採用内定が1日に解禁されたのを受け、3日、鹿児島県内の企業・団体で内定式があった。新型コロナウイルスの影響で見送ってきた対面での式を再開する企業が増加。参加者は同僚となる学生や上司、先輩になる社員と顔を合わせ、社会人の仲間入りが近いことを実感していた。

 鹿児島銀行(鹿児島市)は3年ぶりとなる対面での式を、オンラインと並行して実施した。大学・短大生の内定者112人中75人が鹿児島市の会場に集合。隣席の学生と自己紹介するなどしてうち解けた。鹿児島大学の永田彩乃さん(22)は「就職活動はリモートが多く、学生同士の接触も少なかった。内定式でみんなの顔を見られたので、たくさん話をして入社への気持ちを高めたい」と社会に出る意欲を新たにした。

 JAグループ鹿児島も同市のJA会館に学生を集めて対面による内定式を再開。34人が参加した。

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