【DeNA】山崎37セーブ、伊勢42ホールドポイントもタイトル獲得ならず

横浜DeNA・伊勢(左)、横浜DeNA・山崎(右)

 シーズンを通して勝利の方程式を担った伊勢、山崎は、ともにタイトル獲得とはならなかった。

 最優秀中継ぎ投手を目指してきた伊勢は八回1死からマウンドへ。今季限りで引退する嶋を空振り三振に仕留めると、塩見、オスナには連打を許したが無失点に封じた。

 3年目の今季はリーグトップの71試合に登板し、3勝3敗1セーブ、球団記録となる42ホールドポイントをマーク。リーグトップの湯浅(阪神)ロドリゲス(中日)には3差付けられたが、初めてフル回転したシーズンは大きな自信となったはずだ。

 「1、2年目とは心の余裕が全然違う。チームを背負わせてもらえる立場になり、言い方は悪いですけど、1回失敗しても大丈夫だと」。強心臓ぶりも頼もしい。

 2連投中だった山崎はベンチ入りはしたが、登板はなくレギュラーシーズンを終えた。不振を極めた過去2年を乗り越え、今季は56試合で0勝2敗、自己最多に並ぶ37セーブ、防御率1.33と8シーズンのキャリアで最高の数字を残した。R・マルティネス(中日)の39セーブには届かなかったが、「チームが勝てるように準備したい」と話してきた右腕は、8日から始まる自身4度目のクライマックスシリーズへ視線は向けられている。

© 株式会社神奈川新聞社