神奈川・松田でコキア3000株見頃 

秋に入り緑から赤色に色づき始めるコキア=松田町の「コキアの里」

 松田山の耕作放棄地を市民ボランティアが再整備した「コキアの里」(神奈川県松田町松田惣領)で約3千株のコキアが見頃を迎えている。富士山を望む丘陵で緑色に膨らんだコキアが秋空の下でゆっくりと赤色に“衣替え”をしている。公開は11月23日まで。

 西平畑公園から600メートルほど上った「コキアの里」は2019年、新たな松田の観光スポットにしようと市民有志が花畑を整備。日当たりのいい丘陵地を春にはネモフィラ、夏から秋にかけてはコキアが埋め尽くす。散策路やベンチなども市民がボランティアで手作りし、今年は新たに写真映えする鐘台も設けた。

 夏にかけて丸々と膨らんだコキアは秋が深まるに真っ赤に染まり、緑と赤のグラデーションも楽しめる。コキアを手塩にかけて育てるボランティアの飯田勝宏さんは「1月には寄地区のロウバイ、2月に西平畑公園の河津桜もある。春のネモフィラ、秋のコキアと1年中、観光客が松田に足を運ぶようになってくれれば」と期待した。

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