次はハーランド?マンチェスター・シティ「歴史上最高のストライカーTOP10」

先週末にマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチで圧倒的なパフォーマンスを見せつけたマンチェスター・シティ。今季加入したFWアーリング・ハーランドと生え抜きMFフィル・フォーデンがハットトリックを達成した。

今回は『BR』から「マンチェスター・シティの歴史上最高のストライカーTOP10」をご紹介する。もちろんまだハーランドは入っていない。

10位:ロドニー・マーシュ

マンチェスター・シティ所属:1972~76年

成績:152試合47ゴール

1972年にQPRからマンチェスター・シティにやってきたストライカー。その移籍金はクラブ記録となる20万ポンドだった。当初はチームに合わないと批判されたものの、1年目の1972-73シーズンに得点王となった。

監督のトニー・ブックと関係が悪かったため所属はわずか4シーズンであったが、優れた技術力とドリブルを備えたストライカーとしてジョージ・ベストとも比較される選手であったという。

9位:ウーヴェ・レスラー

マンチェスター・シティ所属:1994~1998年

成績:176試合64得点

1994年にニュルンベルクからトライアル経由でマンチェスター・シティに加入したドイツ人ストライカー。リザーブの試合でいきなり2ゴールを決め、トップチームへと引き上げられた。当初はローン契約だったが、すぐに完全移籍に切り替えられたという。

チームは1996年に2部へと降格するなど苦しい時期であったが、レスラーは176試合で64ゴールを決めるなど着実に結果を残した。降格後も2シーズンにわたって貢献しており、ファンからも非常に愛される存在だった。2009年にシティの殿堂入り。

8位:ナイアル・クイン

マンチェスター・シティ所属:1990~1996年

成績:240試合76ゴール

90年代の6年間でマンチェスター・シティに貢献し、多くのゴールを決めた伝説の長身へディンガー。アーセナルから80万ポンドでやってきたアイルランド人は加入初年度で22ゴールを決め、シティでカルトヒーローとして愛される存在に。

また、1991年のダービー・カウンティ戦は今でも語り草である。クインはこの試合でゴールを決めていたが、GKトニー・コトンがペナルティキックを与えて退場したために代役キーパーを務めることに。しかも相手のPKを止めて勝利に貢献している。

7位:ショーン・ゴーター

マンチェスター・シティ所属:1998~2003年

成績:212試合103ゴール

マンチェスター・シティの歴史上でも最もお買い得だったと言われるレジェンドだ。1997-98シーズンの終盤にわずか40万ポンドで獲得された彼は、その次年度から21ゴールを決めて2部昇格に貢献。さらに次年度は29ゴールで1部昇格も導いている。

プレミアリーグでは怪我によって苦しめられることになったが、シティでの輝かしい5年間はファンにとって忘れることができないようなものであろう。

6位:ニール・ヤング

マンチェスター・シティ所属:1959~1972年

成績:416試合111ゴール

あの有名歌手と同じ名前のニール・ヤングは、1944年にマンチェスターで生まれた地元出身の生え抜き選手だった。ストライカーとしてだけでなくウイングとしてもプレーし、長くチームの中心選手となった。

世界的に有名な存在ではないが、2008年にはマンチェスター・シティの殿堂入りを果たした。引退後はスーパーマーケット経営、スポーツショップ経営、牛乳配達などの仕事をしたものの経済的に苦労し、2010年には末期がんに罹患。67歳の若さで亡くなっている。

5位:カルロス・テベス

マンチェスター・シティ所属:2009~2013年

成績:148試合73ゴール

テベスがマンチェスター・シティで過ごした時間は、2011年にバイエルン・ミュンヘン戦で出場を拒否した後に4ヶ月間の謹慎処分を受けたエピソードで汚染されている。ただ、彼がクラブに与えた影響力を否定することはできない。

2011年のFAカップ優勝、2012年のプレミアリーグ優勝も含め、現在のクラブが享受している成功のきっかけになったチームの中心であった。

4位:トミー・ジョンソン

マンチェスター・シティ所属:1919~1930年

成績:354試合166ゴール

マンチェスター・シティの歴代得点王のリストで2位に位置しているトミー・ジョンソン。1928-29シーズンには38ゴールを決めており、今もクラブの歴史上1年で最も多く得点を決めた選手となっている。

1930年にはエヴァートンに売却されることになったが、そこでも2部優勝、1部優勝を経験し、1933年のFAカップ決勝ではマンチェスター・シティと対戦して勝利を収めている。引退後は税金の取り立て人やホテル経営をし、1973年に死去した。

3位:フランシス・リー

マンチェスター・シティ所属:1967~1974年

成績:340試合144ゴール

のちにマンチェスター・シティの会長も4年間務めたことで知られる伝説のストライカー。圧倒的な得点能力を持っていた他、ファウルを奪う能力が高いことで有名で、1シーズンで決めたペナルティキックの数(15回)でも英国記録を保持している。サッカー選手になる前にはクリケットでも活躍したスポーツエリートだった。

引退後は実業家になり、トイレットペーパー製造業で大成功を収めて富豪に。1994年にはマンチェスター・シティの株式を300万ポンドで購入しているが、オーナー時代はチームを2部で低迷させてしまった。

2位:エリック・ブルック

マンチェスター・シティ所属:1928~1939年

成績:496試合178ゴール

1937年にマンチェスター・シティの初優勝に貢献したストライカー。いまなお歴史上最も優秀な点取り屋であったと評価されている伝説的な選手だ。ピッチを自由に動くオールラウンダーでもあり、小柄ながらも圧倒的に賢いウイングストライカーであったという。

ただイングランド代表での移動中に自動車事故で頭蓋骨を骨折してしまい、ヘディングができなくなったことでキャリアを突然終えることに。引退後はバーテンダーやバスの運転手、クレーンのオペレーターとして働き、1965年に自宅で死亡したという。

1位:セルヒオ・アグエロ

マンチェスター・シティ所属:2011~2021年

成績:390試合260ゴール

2011年に3800万ポンドという大きな投資をして引き入れたセルヒオ・アグエロ。マンチェスター・シティでの素晴らしい10年間で、多くのリーグタイトルと多くのゴールをもたらしてくれた。

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もちろんそのハイライトは2011-12シーズン最終戦の土壇場ゴールであり、クラブに44年ぶりの優勝をもたらした。そして390試合で260ゴールという記録も歴史上最高のものだ。

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