剣道少年男女で頂点 2競技で準V、天皇杯2位に浮上【動画】 いちご一会とちぎ国体

剣道少年女子で初優勝し、笑顔の栃木県選抜チーム=3日午後5時10分、宇都宮市のユウケイ武道館

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第3日は3日、宇都宮市のユウケイ武道館ほかで特別競技を含む17競技を行った。栃木県勢は剣道の少年男女がそろって優勝を飾った。男子は42年ぶり2度目、女子は初の栄冠。レスリング成年男子フリースタイル65キロ級の上野裕次郎(うえのゆうじろう)(県スポーツ協会)、空手道成年男子形の本龍二(もとりゅうじ)(イー・ギャランティ)が共に準優勝した。

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 剣道の少年男子は佐野日大高、小山高の合同チーム。1回戦は先鋒(せんぽう)・増森勇輝(ますもりゆうき)(佐野日大高)が白星を挙げ1-0で強豪・福岡に競り勝った。決勝は増森と中堅清武賢也(きよたけけんや)(小山高)、副将藤田将人(ふじたまさと)(佐野日大高)が勝ち3-1で茨城を下した。

 小山高単独チームの少年女子は準決勝で福岡を1-0で撃破。先鋒の毛塚飛鳥(けづかあすか)が値千金の勝利を奪った。決勝は中堅刀川優希(たちかわゆうき)、副将大河原彩香(おおかわらあやか)の奮闘で2-1で競り勝った。

 レスリングの上野は準々決勝、準決勝をTフォール勝ちし、決勝は高知の選手に敗れた。空手道の本は予選ラウンド1、2をともに組トップで通過。決勝は26.60点で大分県の選手に及ばなかった。

 このほか、なぎなた少年女子試合の栃木県(石田煌香(いしだこうが)、杉浦榛苗(すぎうらはるな)、坪山遥音(つぼやまはるね))、レスリング少年男子フリースタイル51キロ級の与那城一輝(よなしろいつき)(足利大付高)が共に3位入賞。フェンシング成年男子フルーレ団体、スポーツクライミング少年男子ボルダリングの栃木県も5位に入った。

 ボート少年女子シングルスカルの飯塚百合子(いいづかゆりこ)(東京・成立学園高)は決勝に進出。サッカーは少年男子、女子が共に準々決勝に進んだ。特別競技の高校野球軟式の部は作新学院があべの翔学(大阪)に1-0で完封勝ちし、5大会ぶりの決勝に進んだ。

 県勢の活躍が続き、天皇杯(男女総合)は前日の9位から2位へ大きく上昇。皇后杯(女子総合)も8位から4位に上がった。

剣道少年男子で優勝し、笑顔を見せる栃木県選抜チーム=3日午後5時、宇都宮市のユウケイ武道館

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