広島県東部の尾三地方の尾道市、三原市、世羅町で、グランピング施設の開業が相次いでいる。昨年8月に尾道市瀬戸田町にドーム型テントを構える施設が開業すると、1年余りで5施設がオープン。全国的にグランピング人気が高まる中、豊かな自然や都市部に近い観光地という好立地が呼び水となってる。
世羅町京丸のせら香遊ランドは今月、ドーム型のテント3張を設置。約30平方メートルの室内には、四つのベッドにエアコン、冷蔵庫などを完備。プランによってバーベキューなどができる。
同施設を運営するジャパンクリーンサービス(三次市)と、glampark(グランパーク)=東京都=が共同でオープン。グランパークは全国16カ所でグランピング施設を運営し、広島は初進出だ。同町を選んだ理由に「せら香遊ランドの温泉が利用できるのが強み。世羅の花やフルーツに加え、尾道など近くに観光地がある立地も良い」と条件の良さを挙げる。
グランピングは、近年のキャンプブームを受け、アウトドアの初心者でも楽しめることで人気が上がった。尾三地方では5施設のほかにも、ビルの屋上にテントを設置したケースもあるなど集中している。