観光列車「36ぷらす3」新月曜ルート 博多-佐世保の運行開始 JR九州

佐世保駅に到着した「36ぷらす3」とご当地キャラクター「させぼのボコちゃん」と記念撮影する市民ら=佐世保駅

 JR九州の観光列車「36ぷらす3」の新たな月曜ルート、博多-佐世保の運行が3日始まり、福岡市のJR博多駅では長崎県佐世保市のご当地キャラクター「佐世保バーガーボーイ」らが出発合図を行い、佐世保市のJR佐世保駅では市民らが乗客を出迎えた。
 「36ぷらす3」は2020年10月に運行開始。曜日ごとに異なるルートを走り5日間で九州を一周する。月曜は博多-長崎を運行していたが、西九州新幹線開業に伴いルートの一部が非電化になったため佐世保ルートに変えた。博多-佐世保を1日1往復する。
 出発式で鐘ケ江理恵博多駅長は「西九州新幹線、ふたつ星4047、36ぷらす3の新月曜ルートで西九州を盛り上げていく」とあいさつした。博多午前11時22分発の第1便では、乗客が停車駅周辺を散策し、車内で有田焼や三川内焼などの陶片を使用したコースター作りを体験した。
 佐世保駅には午後4時13分到着。市民ら約50人が車体を描いた旗を振って出迎えた。両親と3人で迎えた聖和女子学院高3年の木下舞乃(まの)さん(17)は3カ月ほど前から心待ちにしていたという。「車体は高級感のある色合いでとてもきれい。佐世保の魅力を発信してほしい」と目を輝かせた。同駅では、市内の土産物を販売するブースなども出店した。岡田貴就(たかなり)佐世保駅長(40)は「新ルートをきっかけにより多くの観光客に県北を訪れてほしい」と期待を語った。


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