開業直前の富士スピードウェイホテル&ミュージアムに潜入! 期待以上の豪華さと遊び心【フォトギャラリー】

 富士スピードウェイホテル、ならびに富士モータースポーツミュージアムは10月3日、開業日の10月7日を前に、その内部を報道陣に公開した。ここでは、両施設内部の様子を写真でお伝えする。

 富士スピードウェイの西ゲート付近、最終コーナー外側に建設が進められていたこの施設は、ホテルチェーン・ハイアットが展開するコレクションブランド『アンバウンド コレクション by Hyatt』の日本初上陸となるホテルで、その1&2階部分にモータースポーツ関連車両などを集めたミュージアムを内包する作りとなっている。

『アンバウンド コレクション』では、それぞれのホテルが唯一無二の存在として「強い個性を放つ」ことを特徴に据えており、この富士スピードウェイホテルの場合は『モータースポーツとホスピタリティの融合』がコンセプトに掲げられている。

 開業前から、サーキットの最終セクターを見下ろせる『サーキットビュー』の客室などが話題に上っていたが、実際の客室から見るサーキットは想像以上に近く感じられ、また広い範囲が見渡せた。

 そして『モータースポーツとホスピタリティの融合』というコンセプトは、ミュージアムだけでなく、客室内やレストラン、廊下など、さまざまな場所に散りばめられていることも分かった。

 まずは、宿泊せずとも入館料を支払えば多くの車両展示が楽しめる、ミュージアム内部の様子を写真でお届けしよう。

■『トヨタだけ』ではない、各種テーマに沿った展示

 ミュージアム入り口に掲げられたタグラインは、『モータースポーツが車を鍛え、進化させた熱い歴史をたどる』。その言葉どおり、さまざまな年代・カテゴリーをテーマにした、約40台の車両展示が行われている。

 監修はトヨタ博物館。じっくりと見て回るには、1時間を見ておいた方がいいだろう。予約優先制となっているので、お出かけの際はホームページからの予約をお勧めする。また、展示車両は入れ替えの可能性もあるとのことで、最新情報もあわせてサイトからチェックを。

●富士モータースポーツミュージアム 公式サイト

展示はモータースポーツ黎明期、フランスのパンァー・エ・ルバッソール Type B2(1899年)から始まる。
ホンダRA272、その向こうにトヨペット・レーサー、ダットサン210と、国内各メーカーの歴史ある車両が並べられている
ニッサンR382とトヨタ7
ポルシェ904カレラGTS(1964年)。展示車はF1用から派生した水平対向8気筒エンジンを搭載
三菱ランサー・エボリューション、SUBARUインプレッサなどが集められたラリー車両コーナー
マツダ787B、トヨタTS020(GT-One)が置かれたル・マンの展示コーナーは、夜をイメージした空間に演出されている
ル・マン車両が展示されている横の壁には、ル・マン24時間レースの歴代優勝車両の名が刻まれている
トヨタの2009年のF1参戦車両、TF109
こちらは『フジを彩ったツワモノ・マシン』コーナー。手前はFootwork ムーンクラフト スペシャル7
『アメリカンドリームへの挑戦』コーナー
NASCARカップ・シリーズのトヨタ・カムリはエンジンルーム、コクピットを覗き込むことができる
ミュージアムは『富士スピードウェイホテル』の1〜2階部分に位置し、吹き抜け構造となっている

■GTマシンのフェンダーがホテルのレストランに?
 続いて、120室の客室数を持つホテル、温泉やジムなどのウェルネス棟内部などを紹介する。さらなる詳細や予約などは、富士スピードウェイホテルの公式サイトへ。
●富士スピードウェイホテル 公式サイト

右側が地上9階建てとなるメインの宿泊棟。左が温泉やプール、スパなどがあるウェルネス棟。このほか、写真の左側に平屋建てのヴィラ棟がある
ホテル1階の車寄せ&エントランス。中に進むと正面にトヨタ7の展示があり、その右側のエスカレーターを登るとホテルのフロントにたどり着く
6階のサーキットビュー客室『GPコーナースイーツツイン』からの眺め
6階客室『サーキットビューキング』バルコニーからの眺望。富士スピードウェイの第3セクターを一望できる
客室入り口の部屋番号表示にも遊び心が
客室洗面台引き出しのアメニティは、プラモデルのパーツを模したデザインで置かれている
いわゆる離れとして富士山側に位置する、5室あるヴィラはペット同伴可能。さらに自家用車は専用ガレージに入れられ、それを客室内から眺めることができる
宿泊者は、屋上からもサーキットを見下ろすことができる。反対側からは富士山も眺望可能
ホテル3階のレストラン『TROFEO Italian Cuisine』からも富士山が
レストランの一角にも、クルマやモータースポーツをテーマにしたインテリアが散りばめられている。上はGTマシンのフェンダーと思われるパーツ。近づいてよく観察すると、うっすら見えるロゴから、どこのチームの車両だったか分かるだろう
炉端焼きレストラン『Robata OYAMA』個室内には、歴代富士スピードウェイのコースレイアウトを模した仕掛けも
3階にある『BAR 4563』。富士スピードウェイの1周の距離に由来
『BAR 4563』の入り口では、CARTで使用していたV8エンジンが出迎えてくれる
『BAR 4563』の壁面はミニカーで埋め尽くされている
3階廊下の壁面には、過去〜現在へとつながるF1マシンのイメージが
富士山側に建つウェルネス棟『Omika Wellness & Spa』。ホテルの建つ地名の大御神が由来。広々としたスパトリートメントルーム
ウェルネス棟2階の『富士大御神温泉』。半露天風呂もある
ウェルネス棟1階のプール。ガラス越しに中庭が見渡せる
ウェルネス棟1階のジム。24時間営業
ジムの一角にはレーシングシミュレーターも置かれている
富士スピードウェイホテル&富士モータースポーツミュージアムは、スピードウェイの西ゲートに向かって左側に、専用入り口が設けられている
富士スピードウェイの最終パナソニックコーナー外側に建つ富士スピードウェイホテル(写真は2022年7月)

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