“税関制度150周年” 出島和蘭商館跡で特別展 歴史、役割を紹介

展示品を見学するオープニングセレモニーの出席者=長崎市、国指定史跡「出島和蘭商館跡」

 長崎税関は3日から、日本の税関制度開始150周年を記念した特別展を、長崎市出島町の国指定史跡「出島和蘭商館跡」で始めた。11月30日まで。スペシャルムービーを上映するほか、長崎港や長崎税関の歴史、役割などについてパネルで紹介。体験イベントもある。
 オープニングセレモニーで植田明浩長崎税関長は「200周年、300周年に向け、安全安心な社会が実現するよう、地域の皆さまと共に地道に着実に歩いていく」と宣言。田上富久市長、日本関税協会長崎支部長を務める宮脇雅俊長崎商工会議所会頭が祝辞を述べ、長崎検番が祝舞を披露した。市長崎学研究所の赤瀬浩所長による「長崎から始まった税関のおしごと」と題した講演もあった。
 期間中、市内でウオークラリーを開催。同市上町の長崎会所(長崎税関の前身)跡など関連する旧跡・施設13カ所のうち8カ所以上を巡り、クイズに解答すると、税関オリジナルグッズがもらえる。11月の土曜・祝日は職員がガイドとなり、税関ゆかりの地を巡る「長崎税関さるく」もある。

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