豪中銀、予想外の利上げペース鈍化 今後も引き締め方針

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、9年ぶり高水準の2.60%とした。予想の50bpより小幅な利上げで、市場はサプライズと受け止めた。ただ、中銀は今後の追加引き締めに含みを持たせた。

利上げは5月以降6回目で、うち4回は50bpの大幅引き上げだった。

中銀はキャッシュレートが短期間で大幅に引き上げられたため、ペースを緩めたと説明。理事会は「オーストラリアのインフレと経済成長の見通しを評価する」としたほか、「今後一定期間、さらに金利を引き上げると想定している」と表明した。

豪ドルは0.8%安の0.6465米ドル。最近付けた2年半ぶり安値0.6364米ドルに向かっている。[AU/INT]

金利先物は、これまで予想されていた4.0%を下回る金利のピークが見込まれることを市場が織り込んだため急騰。3年債先物は42.5ティック安の96.750と急落している。

RBCキャピタル・マーケッツの豪経済担当責任者スーリン・オン氏は「世界のほとんどの国が依然として大幅な利上げを行っている中でギアを落とすのは、将来の利上げペースについて非常に重要なシグナルを送るものだ。現在議論されているのは、今後数回の会合はゼロ(利上げなし)か25(bp利上げ)かということだ」と語った。

ロウ総裁は、世界経済の見通しが悪化していることに加え、借入コストの急上昇に対する豪家計の反応も大きな不安要素だとした。

ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は「求人広告をはじめとする豪労働市場の先行指標が依然として好調であるという事実は、中銀が需要の伸びを鈍らせるためにキャッシュレートを現在の予想よりもさらに制約的な領域まで持っていく必要があるかもしれないことを示唆している」と述べた。

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