〝東洋一〟は16万5000本 高田城址公園のハス開花調査 「調べる会」が報告

南堀、西堀、北堀の3カ所合計で開花数が最も多かった7月31日の南堀の開花の様子

 〝東洋一〟とうたわれる上越市高田城址公園のハスの本数は今夏、約16万5000本だったことが分かった。市民有志で組織する「高田城址公園の蓮(はす)の花数を調べる会」が初の本格調査を終え、2日に同市土橋の市民プラザで報告会を開き、明らかにした。

調査結果を報告する吉越さん(左)と会員の山田雅晴さん(2日、市民プラザ)

 同会は高校理科の非常勤講師、吉越正勝さん(75、同市仲町6)が呼び掛け人となって発足。現在、14人が会員となっている。これまで「東洋一」と標ぼうしながら、実際の規模が分かっていなかったことから、咲き始めから咲き終わりまでの本数調査を実施した。
 咲き始めの6月20日から、開花数ゼロを確認した9月14日までの85日間が調査期間となった。原則として毎週日曜日に調査を行い、南堀、西堀、北堀でそれぞれ開花中の花を数えた。月曜日から土曜日までの開花数は、前後の日曜の数字から比例配分して推計した。
 全日の開花数総計は65万9534本。ハスの花は平均で4日間咲くことから、総計を4で割った16万4884本を、今夏の開花数とした。また、開花数が最も多かった日は7月31日の1万7277本だった。
 南堀、西堀、北堀それぞれで集計したため、堀ごとの最盛期の傾向や、花の多寡なども明らかになった。最も花の数が多かった南堀は7月10日にピークを迎えたが、北堀は7月31日が最多。西堀は数が多くなかったが、期間中は安定して咲き続けた。
 吉越さんは「今までは東洋一といっても、(データが)何もなかった。調査は大変だったが、誠実な調査で実態が分かってうれしい」と総括。今後は市に報告し、市の担当課を巻き込んでの調査や、ハスを生かした地域振興策を働き掛けていくという。

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