〈動画あり〉YASOの世界観をアートとして体験 越後薬草蒸留所オープン

3日にオープンした越後薬草蒸留所。同社の酒類、飲料の世界観をアートとして、見て触れて味わって体験できる施設となっている

 上越市小猿屋の越後薬草(塚田和志社長)敷地内にこのほど、「越後薬草蒸留所」が完成した。3日に関係者を招いてオープンレセプションが開かれ、見学から絵画や音楽、味わうことを楽しむアートの空間として、県内外へ広くアピールした。

1階の蒸留所からアートを展示する2階までは吹き抜け。3階は、料理と酒、飲料の組み合わせを楽しめるバーサロンとなっている

 施設は3階建てで、同社が製造・販売する酒類、飲料シリーズ「YASO」の世界観を、アートとして五感で味わえる美術館のような蒸留所がコンセプト。1階は3種の蒸留器を備えた見学可能な蒸留所、2階は発酵をテーマとしたアートギャラリー、3階はフレンチとYASOシリーズのペアリングを楽しめるバーサロン。壁は上越産越後杉を型取りし、木目のあるコンクリートで温かみを演出。建物周辺にはスパイスやハーブを植え、いずれは使用した飲料製造も企画している。

蒸留過程について説明する塚田社長。海外展開についても語った

 塚田社長(33)によると、蒸留所ではこれまでの製造量の5~10倍を製造中だという。「多くの方に協力いただき、きょうを迎えられた」と感謝。「発酵から蒸留、そしてジンを作る過程、すべてがアート。蒸留所は美術品として、建物にもこだわった」とコンセプトを説明した。今後は海外への展開も目指し、「日本酒離れが進む中、『新潟の酒はすごい!』と言わせたい。そのきっかけになれば」と思いを語った。
◇一般の見学も予約を受付
 越後薬草蒸留所の見学は、当日の2日前までに特設サイト(https://yaso80gin.jp/)から申し込む。毎週木曜から月曜までの午後6時30分から2時間程度。7~8品の食事と飲み物が付く。1人1万500円(税別、月により変動)。不定休。

越後薬草蒸留所オープンの様子

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