福井県立大学が開学30周年で「県大マルシェ」 10月8日、大学発の小麦やコメをアピール

県大マルシェで販売する新品種のコメ「ふくむすめ」「ピカツンタ」

 福井県立大学は開学30周年を記念し、同大が開発した小麦やコメの新品種などをアピールする「県大マルシェ」を、10月8日に福井県永平寺町の同大永平寺キャンパスで開く。ふるさと納税制度を利用したクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 福井県立大学は、県内の農業振興や食料自給率向上に向け、小麦の「ふくこむぎ」や、コメの「ふくむすめ」「ピカツンタ」などを開発してきた。研究成果を多くの人に知ってもらおうと、2020年度に開設した生物資源学部創造農学科の学生がマルシェ開催を提案。学生主体で企画・運営に当たる。

 甘みが強い「ふくむすめ」、大粒で食べ応えがある「ピカツンタ」の2キロ入り袋を販売。もちもちした食感が特徴の「ふくこむぎ」を使ったパンの試食品を振る舞う。同県あわら市の農家と連携し、特産のナシやサツマイモなども並ぶ。

 当日は午前10時から午後4時。卒業生ら向けにシンポジウムなどを行う「ホームカミングデー」や大学祭も開催し、福井県立大学の担当者は「キャンパス全体を盛り上げたい」と話す。

 寄付は5千円から10万円のコースがある。福井県へのふるさと納税の対象になり、税控除(所得などに応じて上限あり)で、実質2千円の負担で支援できる。寄付額に応じて返礼品があり、同大開発の酒米を使用した日本酒、ふくこむぎ麺の詰め合わせなどを用意した。

 寄付はCFサイト「レディーフォー」から。目標額は100万円で、来年度以降の開催経費も見据え、10月末まで受け付ける。

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