★「高齢アイドル」と嘲笑されたメンバーの辛い過去

元Wanna One(ワナワン)のユン・ジソンが、過去の辛い体験を明かして話題を呼んでいる。

エピソードが公開されたのは9月27日、KBSのバラエティー番組『OK?OK!』に、ユン・ジソンがゲスト出演した際のこと。

彼は、『OK?OK!』のメイン出演者でコメディアンのヤン・セヒョンと、これまで様々な番組で悩みを抱える人のカウンセラー的存在として活躍してきた精神健康医学科の医師オ・ウニョンに、Wanna One時代の苦悩を打ち明けた。

そこで彼が口にしたのは、「僕はオーディション番組の時からWanna One解散後の今まで、(大衆から)馬鹿にされる対象でした」という、華やかな活動からは想像もできない意外な言葉。

そして、グループ結成のきっかけとなったMnet『Produce 101 シーズン2』の企画の一部で、ファンと直接対面した時のことに触れ、衝撃的な出来事を明かした。

ユン・ジソンによると、当日は野外で撮影が進行され多くの人が押し寄せて、ハイタッチや挨拶を交わし、中には「すごくファンなんです」と握手を求められるなど、良い雰囲気だったという。

ところが撮影修了後、ネット上には「ユン・ジソン(笑)(笑)。嫌われてるとも知らずに喜んで握手してきた」という、現場に訪れていたと思われる人物の心ない書き込みがあったのだとか。

しかもそれが1件ではなく、似たような内容のコメントが複数掲載されていたため、自身がファンとの交流時に受けた印象とあまりにも異なる状況に恐怖を覚えたそうだ。

こういった悪質コメントは、Wanna Oneとしてデビューしてからもなくならなかったという。その1つが“高齢アイドル”であるという点だ。

10代後半から20代前半にデビューするアイドルが多い中、ユン・ジソンがWanna Oneのメンバーになったのは26歳(日本年齢)で、一般的には遅いスタートとなった。

これを取り上げ、「26歳にもなってアイドルになるって言うから、色々言われてるんだよ」、「年齢すら(アイドルとしての)最小限の礼儀を満たしていない」などと、嘲笑されたのだとか。

さらには、「そこまでずば抜けて歌が上手いわけでも、顔がすごくかっこいいわけでもない。ダンスもそこそこだ」という露骨に彼を否定する反応が、なんとグループ解散時まで続いていたというから驚きだ。

この状況に耐えかねたユン・ジソンは活動途中、「脱退させて欲しい」と所属事務所の代表に泣いて懇願までしたという。

しかしここまで追い詰められても、「自分を非難したりあざ笑ったりする言葉に、気を取られてダメになっていく姿を見せたくない」という強い気持ちがあり、自身が叩かれている現状を知るファンを心配させないよう、常に「(僕は)大丈夫です」と明るく振る舞っていたそうだ。

こうして辛い状況下に置かれても自身を応援してくれる人を思いやってきた優しいユン・ジソン。彼はグループのリーダーを務め、当時はメンバー全員にも気を配っていたものと思われる。

ましてや所属事務所が各自異なる中、1つのグループとして全員をまとめるのは並大抵のことではなかっただろう。

そんなユン・ジソンに、『OK?OK!』を見た視聴者からは、彼の幸せを願う声をはじめ、激励の言葉、リーダーであったことを慰労するメッセージなどが多数届いた。

中には、「ファンじゃないんだけどとても気の毒に思う。応援するね!」というコメントまで寄せられている。

一時はアンチファンに悩まされたユン・ジソンだが、今後はさらに多くの人から愛されるアイドルの1人になることを予感させた。

(構成:西谷瀬里)

(Danmee/よろず~ニュース)

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