伊豆箱根鉄道、芦ノ湖遊覧船を富士急に売却 経営効率へ船3隻と4港 富士急は箱根エリアの観光事業参入へ

伊豆箱根鉄道から富士急行に売却される芦ノ湖遊覧船

 伊豆箱根鉄道(静岡県三島市)は、芦ノ湖(箱根町)で運航する観光遊覧船事業を富士急行(山梨県富士吉田市)に売却することで合意したと発表した。新型コロナウイルスの影響で観光客数が減少する中で伊豆箱根は経営効率化を狙い、富士急は箱根エリアの観光事業へ新たに参入となる。

 伊豆箱根は12月に遊覧船事業を新会社「芦ノ湖遊覧船」に分割した上で、来年3月に新会社の全株式を富士急に売却するという。

 現在運航している遊覧船4隻のうち定員700人の3隻(1隻は廃船)、船が停泊する湖尻、箱根園、元箱根、箱根関所跡の4港などを富士急に売却する。一方で元箱根港と箱根関所跡港で営む飲食店などは引き続き伊豆箱根が経営する。

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